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学校長の式辞集詳細

2017年度 3学期始業式 式辞

 おはようございます。
 クリスマス、お正月、楽しく過ごせましたか?もしくは充実して過ごしましたか?3学期が始まります。各学年最後の学期です。最後に評価がアップするように気を抜かずに取り組んでください。生きていく上での術としては、終盤にいいところを出し切って成果をあげることは有利だと思います。絶対にアップさせてください。その中で簡単な行動として、「遅刻をしないこと」を向上させてください。
 11月の遅刻での大遅刻の数をみると1年生は13、2年生は177、3年生は255。2,3年生は残念ながら多いですね。以前にも伝えましたが、アルバイト等プライベートの場面では遅刻しないのに学校には遅れるというのはどうでしょうか?例えばアルバイトの時だけ時間を守っていても、そんな甘えた姿勢はすぐに化けの皮がはがれてしまうものです。最後の3学期に君たちの良いところである良心、誠実、正義の精神をもって、遅刻をしない姿勢を見せてほしいと期待しています。1年生はこの調子で、もっともっと減らす勢いで頑張りましょう。学力についてもベネッセの基礎学力テストではほとんどが春より伸びていました。これも遅刻の少なさと無関係ではないと思います。将来に向けてしっかりと歩んでください。
 さて、最近よく耳にする言葉があります。君たちは何を思い浮かべますか?
 私は「AI」という言葉が頭に残っています。Artificial Intelligence、人間的な判断をするプログラム、人工知能のことです。
 私はその影響についていろいろと考えさせられます。ニュースなどでは「AI」は便利、「AI」は「楽しい」、というイメージがありますが、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
 私は「働き方改革」(これもよく出てくるキーワード)の中で「AI」が便利だなと思う反面、私たちの生活や価値観などがこの先どうなるのだろうという不安があります。私の世代は大きな変化の中に生きてきました。例えばパソコン、スマホなどメディアや通信機器は空想の世界の出来事でしたが、いまや簡単に手に入ります。ついていけないこともたくさんあります。昔にはなかったような犯罪やいじめやトラブル等も起こっています。同じような大きな変化が君たちの生きていく将来において起こるのではないかと想像しています。その一つが「AI」に関することだと思っています。
 私の立場で想像すると、「AI」は私たち教員の仕事も奪うでしょう。知識をTEACHするだけなら「AI」はすばらしく機能すると思えるからです。そんなものに超されない働きをしていく自信はありますが、私たち教師の仕事を楽にしてくれるとともに、仕事の一部を奪うのは間違いないでしょう。
 そのように便利や楽しいと想像する先に何が起こるのかもぜひ考えてみてください。きみたちはそんな変化の中で生きていかなければならないのです。仕事はどうなっていくの?生活はどうなっていくの?そんなことを一度想像してほしいし、新聞等でそういう情報も入れるようにしておいてほしいのです。アルバイトしてもいい、ユニバに行ってもいい、でもそういう情報を得るアンテナを、常に張りめぐらしておいてほしいと思います。
 今日は気になるキーワードから君たちにも考えてほしい「AI」を紹介しました。
 最初に話をした「遅刻の改善」ということも一人一人の心にとどめておいてください。良い一年にしましょう。



(2018年1月09日 3学期始業式にて)

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