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学校長の式辞集詳細

2018年度 2学期終業式 式辞

おはようございます。
2学期が終わりました。今日は二つ、お話をします。
一つ目は成績についてです。
成績についてですが、2学期は学習意欲の低下が少し見受けられます。理由として考えられることは、2学期には行事がたくさんあったこともあり仲間との距離が近づいたということ、また1年生ならば学校に慣れ、3年生ならば進路が決定してホッとしたこと、などの理由が考えられます。年間を通じてやり切る強い意志が重要だということは皆さんもわかっているはずです。もし思い当たることがあれば反省し、3学期には、また新たな思いで向かっていってほしいと思います。
3学期に期待しています。
二つ目は人間関係についてのお話です。
頑張った、または頑張ろうとしているがゆえにお互いの考えが異なり、衝突することもあります。私たちはいろいろな環境で生きているため仲の良い友人でも価値観が異なり悩むこともあります。失敗することで落ち込むこともあります。
そんなことが起きると心が乱れます。そういう心の乱れにより、他者を理解する余裕や、自分を肯定する自信を失いがちです。具体的には心無い言動をしてしまったり、自信をなくして継続をあきらめたりすること等になってしまいがちということです。どうしたらいいでしょうか?
絶対の答えはありませんが、私のことをお話しします。他者を理解するためには、私は一人一人の人間の存在や人権を「リスペクト(敬意を払う、ということですね)」することが大事だと考えています。その気持ちがあれば安易な言動はできません。おそらくネット上でも安易な書き込みをすることはできないでしょう。またその気持ちは、保護者の方々への感謝の気持ちにもつながるでしょう。「リスペクト」という言葉を意識してほしいと思います。
また、自己肯定のためには「余裕を感じること」が大切だと考えています。わずかでいいので自分の生活の中で余裕を感じることを持つといいのではないでしょうか。ちなみに私はこんなことをします。
まず、朝、空を見て深呼吸をし、肩の力を抜くという行動をします。広がる空を見ると心が広くなり、力を抜くことができるのです。だからマイナスイメージで一日を始めることはありません。それだけで自己肯定にはならないけれど、前向きに臨める気持ちになれるのです。どうでしょうか?
要するにこのように心に余裕ができれば、それが自己肯定するきっかけになるのではないでしょうかということです。自分のスイッチを切り替えするような余裕の作り方を探しておくと、自分らしさを感じることができて、自分の存在意義を失わずにすむのかなと思っています。
「リスペクト」「余裕」の例をあげましたが、それを通して考えてほしいことは他者理解と自己肯定です。冬休みにぜひゆっくりと考えてみてください。
それでは今日の話はこれで終わります。




(2018年12月21日 2学期終業式にて)

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