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学校長の式辞集詳細

2019年度 1学期終業式 式辞


 「4月から今日までの間、大阪で起こった大きな出来事」といえば何を思い浮かべますか?私はやはり「G20サミット2019大阪」です。学校も休校になったし、大阪は大変でしたね。大阪にとってG20サミットとはいったい何だったんでしょうか。
 新聞に各国首脳がどのホテルに泊まったのか掲載されていました。アメリカのトランプ大統領と中国の習国家主席は、対立していたのであえて離れたホテルに泊まってもらったのでしょうか。大阪市内のホテルに各国首脳が分散して宿泊したので警備は本当に大変でした。大阪府警察で12000人、他の都道府県警察から18.000人の応援ですごい交通規制が敷かれました。それだけ大変なことをして、大阪に何かメリットはあったのでしょうか。調べるといろいろありました。
 まずは大阪の知名度です。日本では東京の次は大阪となりますが、外国の方からは東京の次は京都・広島・長崎といった感じになります。今回大阪の名前が全世界中に広まりました。首脳の宿泊先に選ばれたホテルはどうだったのでしょうか。素晴らしい「おもてなし」の練習になったようです。食事・サービス等、各国の文化の違いに戸惑いながらもさまざまなニーズに応え、快適な時間を提供できたとのことです。貴重な機会をもらい、ホテルマンの意識が非常に変わったといっておられました。
 警察は警備体制の構築に大変いい経験になったとのことです。今年のラグビーのワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで大阪にも多くの外国の方が来られますし、2025年には万博があります。そのための布石となったようです。
 学校はどうだったでしょうか。大阪城の迎賓館で行われた晩餐会で、某調理師専門学校のスタッフが各国首脳に食事を提供する機会に恵まれました。プライドにかけて美味しい料理を作り、首脳たちをうならせました。ハラールやビーガン(完全菜食主義者)にも対応し、堪能していただいたようです。
 府立学校のダンス部が世界レベルの演技を披露し「素晴らしい」と感激されました。生徒らは機会を与えてもらってありがたかったでしょうし、頑張ってくれたようです。私立中・高等学校のロボットサイエンス部が外国のメディアに取材に対し英語で答え、「自信になりました。」と言っていました。
 G20は大阪自体にもいろいろなメリットはあったんですね。
 ここからが本題です。皆さんに「3つのC」を大切にしてほしいと思います。それは「Challenge」(挑戦する)、「Chance」(チャンスを生かす)、「Change」(自分を変える)というものです。G20によって、ホテルの方はおもてなしのチャンスをもらいました。そして新たなことにチャレンジしました。その結果意識が変わりました。他の例も全てそれが当てはまります。皆さんも夏休みはこの「3つのC」を大切にして過ごしてください。この後部活動等で外国、そして全国大会に行く生徒が紹介されますが、それだけではなく、大阪府教育庁が企画する「イングリッシュ・キャンプ」に申し込んで、参加する生徒もいます。いろいろな人と出会い、新たな知識を獲得し、自分が一回り成長するような経験としてほしいと願っています。有意義な夏休みにしてください。





平成31年7月19日
大阪府立守口東高等学校
校長 富永 誠

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