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学校長の式辞集詳細

2020年度 3学期始業式 式辞


 来週11日の月曜日は祝日でお休みですね。何の日か知っていますか?
 成人の日ですね。毎年この日にはスーツや振袖姿の立派な新成人を見かけます。この「成人」という考え方がもうすぐ変わります。「民法改正」に伴って、成人年齢は令和4年4月1日から18歳に引き下げられます。
皆さんは、自分がいつ「成人」を迎えるのかわかっていますか?今の3年生は大半の人が、令和4年4月1日に全員19歳になっていますから4月1日に成人となります。今の2年生は令和4年4月1日にに全員18歳になっていますので成人となります。今の1年生は令和4年4月1日には全員17歳になっていますので、誕生日が来たら成人となります。ということは、皆さんは令和4年度に3学年同時に成人となるわけです。もうすぐですよ。
では、18歳が成人となって、何が変わるのでしょうか?選挙権は既に18歳になっていますよね。他に、親の同意なしに、クレジットカードやローンの契約ができるようになります。そして、10年パスポートや医師・薬剤師の資格なども18歳から取得可能になります。結婚年齢は。現行では男子18歳、女子は16歳ですが、令和4年に男女とも18歳に変更となります。
逆に、飲酒喫煙や競馬競輪などの公営ギャンブルは現行のまま20歳に据え置かれます。国民年金を納める義務も据え置きです。
どうして成人年齢を変更するんですかね。20歳を「成人」としたのは明治時代に決まったことで、今回の改正は何と140年ぶりだとのことです。当時と大きく社会情勢も変わり、情報量が各段に増え、子どもの成長や発達は当時と比べ物にならないほど早くなっています。また、世界の先進国では18歳成人が主流となっていることも大きな理由です。
つまり、もう18歳になったら、大人としての自覚と責任を持つことが大切です。政治経済や国際問題を始め、社会生活に関心を持つことが必要です。一人の大人として、自らの言動に責任を持って、自ら計画を立てて実行し、社会参加や自立をめざなければなりません。いつまでも保護者に頼っていてはいけないということなんですね。
そうは言ってもすぐには無理なので、少なくとも今できることはちゃんとやりましょう。社会生活のルールを守る、時間を守る、挨拶をしっかりする、敬語を使えるようになる、と言ったことは、大人の世界の常識です。まさか朝起きるとき、未だに親に起こしてもらっている人はいませんか?しっかりしてくださいよ。
そんなこともいろいろと考えながら、今年の成人の日を過ごしてほしいと思います。「今日は何の祝日かわからんけど、とにかく休みやからええわ」というのでは、話になりません。
もう一点、スマートフォンの校内での使用についてお話します。昨年文化祭明けから終業式までの試行期間を設けました。その間の皆さんの使い方を見ていて、先生たちで話し合いました。結論は、「生徒たち全員がすごく前向きに取り組んでくれた。生徒会の申し出をかなえてあげたい。試行期間中は昼休みと放課後のみでしたが、登校後から授業が始まるまでの時間も許可する」ということになりました。この後生徒会長からも話がありますし、詳しくは本日終礼でプリントを渡しますのでそれに従ってください。
さあ、早速授業が始まります。大人としての自覚と責任を持って、学校生活をしっかり送るようにしてください。三学期が皆さんにとって充実したものとなることを願っています。


令和3年1月6日
大阪府立守口東高等学校
校長 富永 誠






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