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学校長の式辞集詳細

2020年度 卒業証書授与式 式辞


卒業証書を授与しました224人の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。三年間、学習や学校行事、生徒会活動等に全力で取り組み、仲間たちとの友情を育み、後輩たちの良きお手本となり、 充実した高校生活を送りました。
 そんな皆さんに、大きな試練が立ちはだかりました。「新型コロナウィウス」です。最終学年の行事が次々と中止になり、貴重な青春時代の1ページが切り取られてしまいました。しかし、こんな時だからこそ、しっかりと前を向いて頑張って欲しいのです。今が最も大変な時期ですが、もうすぐ絶対に素晴らしい時期がやってきます。長い人生いい時も悪い時もある、壁にぶつかったときは、今の経験を活かして、しっかり乗り越えていってほしいと思います。
 卒業にあたり、皆さんに伝えたいことがあります。それは「自信を持つ」ということです。今年度の文化祭は本当に素晴らしい出来であったと思います。皆さんには仲間と共に協力して一つのものを作り上げる力がついてきています。足りないのは「自信を持つ」ということだけです。
 テニスの大坂なおみ選手の話をします。先週の全豪オープンで圧倒的な強さで優勝しました。彼女は早くから注目されていましたが、数年前までは精神的に非常に脆く、感情のコントロールが苦手な選手で、試合途中で泣きだしたり、ラケットを叩きつけたりして、自滅する試合が続きました。その後メンタル面を徹底的に強化した結果、苦しい試合でも粘り強く闘い続ける力がついてきました。今回の全豪オープンでも、試合中に悔しさのあまりラケットを投げ捨ててしまいましたが、その後すぐに自らを落ち着かせようとしていました。彼女はその厳しい試合を制し、その勢いのまま優勝しました。試合後のインタビューで勝因を問われ、「自分のやってきたことを信じ、怒りや恐れといった感情を忘れ、試合に集中できたこと」と答えていました。
自信を持つことによって人は大きく成長する、そういうお話です。
 皆さんもこれからの長い人生でチャレンジをする機会がたくさんあります。そんな時は、自分の力を信じ、取り組んできたことに自信を持って、そのハードルにしっかりと立ち向かってほしいと思います。結果など気にせず、「自分の力を信じる」ということを忘れないでください。
保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。本当に多くのご苦労があったと存じますが、立派な若者に育て上げられましたことに敬意を表します。
 それぞれの選んだ道を歩き始める若者たちの前途に幸多かれと願い、式辞といたします。
 


令和3年2月26日
大阪府立守口東高等学校
校長 富永 誠






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