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学校長の式辞集詳細

2022.4.8(金) 1学期始業式 式辞

 今年4月1日から、「成人」の定義が変わりました。
 明治時代から約140年間続いた民法の規定が変わり、成人をさす「成年年齢」が18歳に引き下げられました。18歳の誕生日からは成人となり、保護者の同意なしでさまざまな契約ができるようになりました。
 このことについて、皆さんは楽しみですか、不安ですか。NHKのアンケート調査によると、新成人は「楽しみ・どちらかと言えば楽しみ」が37%、「不安・どちらかと言えば不安」が47%であり、やってみたい事の最多はクレジットカードを作ることでした。購入が簡単で、ポイントが多くたまるのはうれしいですね。私も作っています。
 日々生活していく中には、さまざまな契約があります。成人後は契約書に名前を書いてしまうと契約完了となります。たといそれが自分にとって不利な条件であってもそれを守らなければなりません。高額な違約金請求など極端に不利な場合に訴え出て取り消すことができる場合もありますが、時間と労力がとられます。
 これまでは、「未成年者契約の取消し」という制度があり、保護者の同意なく行われた契約は取消しが可能でしたが、それができないのです。
 契約書には、長文の契約条項が記載されています。長文で難解な表現があるのですが、契約前にこれを読み解く力が必要です。金融に関する知識も必要ですね。本校での学びの期間に、成人になった際の生きる力の習得を図ってもらいたいと願っています。
 以上、式辞といたします。

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