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校長の式辞集詳細

2023.2.28(火) 第38回卒業式

 春の訪れを感じるこのよき日に、卒業証書授与式を挙行できますことを、誠にうれしく思います。
 保護者の皆様におかれましては、卒業という節目を迎えられて、感慨もひとしおのことと拝察し、心からお祝い申し上げます。

 ただ今、卒業証書を授与しました皆さん、卒業おめでとうございます。昨年4月1日から成年年齢すなわち成人になるのが20歳から18歳に変わりました。早い段階から積極的な社会参加を期待されているのです。
 そのような皆さんに積極的に関わっていただきたいことが「SDGs」です。
 SDGsとは「持続可能な開発目標」を英語で表記した際の頭文字をとっています。2015年9月の国連サミットにおいて、「2030年までに達成すべき目標」として加盟国の全会一致で制定されました。世界の危機的な問題を整理し、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。地球規模で何に取り組むのかを具体的に示したものがSDGsです。17のゴール(大目標)と169の小目標が定められました。
 世界中で取り組んでいくべき国際目標ですから、卒業生の皆さんにも積極的に、意識的に取り組んでもらいたいと思います。
 地球規模で、人や物、資本が移動するグローバル社会では、影響が世界中に連鎖します。フリードマンはこのことを「フラット化する世界」と表現しました。世界が縮小化・等質化しているとも言えます。気候変動や感染症等の問題も地球規模で影響します。
 SDGsは、世界全体の経済、社会及び環境の三つの側面を調和させるとともに、持続可能な世界を実現するための国際社会全体の普遍的な目標です。
 例えば、令和2年7月から全国でレジ袋有料化が導入されました。その目的はレジ袋の材料費が上がっているからではありません。これをきっかけに、使い捨てのプラスチックに頼ったライフスタイルの変革をめざしたものであり、SDGs対応の一つです。
 店舗で「食品ロス削減」という表示をよく見かけるようになったのも、別の対応の一つです。
 つくる責任・つかう責任、不平等、ジェンダー、エネルギー、気候変動、海洋資源、陸上資源など、SDGsの各ゴールに取り組んでいかなければなりません。
 今年で、SDGs15年間の取組期間の折り返し点となります。2年後の大阪・関西万博では、「SDGsの実現」がメインテーマになります。次世代を担う卒業生の皆さんには、持続可能な社会を創る人として、行動していくことを願って、式辞といたします。

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