9月30日の1年生の物理基礎の授業のテーマは「熱と仕事」でした。先生は、授業の導入に、クイズ形式でフリクションペンの秘密について質問していました。
フリクションペンの秘密は、ペンの付属消しゴムで摩擦を起こすと、摩擦熱が発生し、インクの温度が約60℃に達します。この温度になるとインクの色が透明になり、書いた内容が消えるように見えます。ただし、インク自体が消えているわけではなく、色が見えなくなっているだけです。温度が約−10℃まで下がると、再びインクの色が戻ることがあります。そのため、フリクションペンで書いたものを冷凍庫に入れると、消したはずの文字が再び現れるとのことです。
「阪南高校の○○先生は高校生の時に何度も冷凍庫にノートを入れた」という話も飛び出しました。生徒たちからは「やってみよう」という声が上がっていました。
子供たちの学習への動機づけは完璧!!
物理のような抽象的で難解に思える学問が、身の回りの現象や実生活と結びつき、学びが楽しく感じられる。「物理は難しい」という印象から「身近で役立つもの」へと変わります。
生徒たちが学びを深めるためには、こうした先生方の授業への工夫が不可欠です。これからも授業や説明に実生活の例や体験を取り入れながら学習できるとよいですね。