「本校校内支援ニュースのご紹介~その①~」

本校では、校内支援のひとつとして、教員向けの校内支援ニュース『Support』を年8回発行しています。支援ニュースでは、情報発信のひとつとして、支援部の校内・校外支援の活動の報告や支援教育に関することば&おすすめ図書の紹介などを行っています。

こちらのブログでも支援教育に関することばの紹介の記事をいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

その①は「強化」、「強化子」、「好子」について・・・

 行動は、直後の結果によって増えたり減ったりします。

 行動の直後に子どもにとって好ましい結果・お楽しみ・ほめられること(言葉でも・非言語でも)がもたらされれば、その行動は増えていきます。それが正の強化=積極的強化です。子どもの良い行動を高める操作のことを「強化」、行動の後に設定することによって行動が起こりやすくなるお楽しみのことを「強化子」「好子」と言います。

※学校でもよく使う「トークン」~たとえばシールを表に貼っていく・・・は、今どれだけ進んでいるかを視覚的にはっきりさせることで一定数たまった時にもらえるごほうびが目標になるだけでなく、たまっていくこと自体が励みになる効果があります。

 強化子を用いる際の留意点には、①直後に、②その場ですぐにはっきりと、③適切な分量を、④頻度や労力に見合った好子を、⑤強化子を多数用意しておきバリエーションをつける、⑥行動が安定するまで与え続ける、⑦子どもの行動が変化しているか確認する・・・などがあります。また、支援者は、望ましい行動が生じやすくなる条件を工夫することが大事です。

自分の行動に対して自分で決めた強化子を付与することが「自己強化」。自分で目標を決められると更にいいですね。(参考:梅花女子大学 伊丹昌一教授の講演より)