「本校校内支援ニュースのご紹介~その③~」

その③は「認知のゆがみ」について・・・ 

 

 アメリカの精神科医が体系化した「認知行動療法」の中で提唱されている「考え方のクセ」の中でも、極端な思い込みや自分の考え方のクセが平均的にみられる状態の強いものを指します。

 冬休みに行われた中河内ブロック研修会での三重大学の松浦直己先生の講演では、認知のゆがみを、①全か無か思考②一般化のしすぎ③心のフィルター④マイナス化思考⑤結論の飛躍⑥拡大解釈と過小評価⑦感情的決めつけ⑧すべき思考⑨レッテル貼り⑩個人化...の10項目に分けてとらえられています。

 認知のゆがみ→否定的な感情→望ましくない行動...の状況を、

 認知のゆがみの理解→感情に働きかける→行動に働きかける...と3ステップで改善することができます。

認知(どう受け止めるか)→感情(どう感じるか)→行動(何をするか)を整理し、認知の修正を行い、複雑な感情を言語化することで対象が明確化、自覚することができます。根底には「子ども理解」が重要となってきます。

詳しくは松浦先生の著書『教室でできる気になる子への認知行動療法』(中央法規出版)をご覧ください。