体を動かす心地よさ、競い合う楽しさ

体を動かす心地よさ、競い合う楽しさ

 前日からの雨で延期もやむなしと思っていた15日の運動会。朝には雨があがっていたので何とかしてやれるところまででもやろうと教職員総出で1時間ほど運動場の水抜きと土入れをして開会。途中小雨が降って一度だけ中断しましたが昼からは雲が切れて青空になり、最後までやりきることができました。

 ご来賓、保護者・ご家族、地域の皆さん、旧職員や卒業生など、早い時間からたくさんの方がかけつけてくれました。客席に向かって手を振ったり、にこにこと笑いかけたりしている子どもたちを見ながら予定通りできてよかったなと改めて思いました。

 応援してくれる皆さんを見て児童生徒は安心し、普段以上にがんばる力をもらったことでしょう。私たち教職員は子どもたちが力いっぱい走り演技する姿や心からの気持ちを込めて友だちに声援を送る様子を見て心が動かされました。児童生徒は演技・競技だけではなく、開閉会式での役割や種目ごとの用具の出し入れ、ゴールテープや着順の伝達、アナウンスなどの係を担って活躍しました。「こんなことができるようになったんや」と去年まではできなかったことが少しでも、あるいは一人でもできるようになった喜びを感じることができました。

 新しい学習指導要領では、特別支援学校・小学校・中学校それぞれについて体育科の目標が「心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成することを目指す」となりました。この「心と体を一体として捉え」とは、運動による心と体への効果とともに健康、特に心の健康が運動と密接に関連していることを理解することの大切さを示しているとされています。

 調子よく走ったり跳んだりして息が弾んだり汗をかいたりした時の心地よさ、また、友だちと勝ったり負けたりして競い合うことの楽しさを感じながら、体を動かすことが好きになってほしいと思います。