2学期始業式式辞(要旨)

皆さん おはようございます。 

令和3年度の2学期始業の日を迎えました。

緊急事態宣言下の夏休みとなり制限もありましたが、有意義な時間を過ごせましたでしょうか。

この夏は、8月に入り停滞する前線の影響で全国的に太平洋側を中心に断続的に非常に激しい雨が降り、各地で記録的な大雨に見舞われました。土砂災害や川の氾濫など大きな被害を受けた地域もあり、一日も早い復旧を祈るばかりです。

さて、今年の夏は、東京でオリンピックが開催され、パラリンピックの開幕もこのあと控えています。オリンピックの開催では、「平和と人権」についてあらためて意識する機会となりました。開会式での11カ国の選手で構成し五輪旗で入場した「難民選手団」の結成(史上2度目)や参加選手の亡命希望が相次ぐなど、世界の極めて厳しい平和情勢をあらためて考えることとなりました。

世界では、50を超える国や地域で武力による紛争が今も続き、約8000万人を超える人が避難を余儀なくされており、被災した地域で生活する子どもたちは、2億人を超えると言われています。オリンピック開幕直前、国連では紛争の休戦決議を採択し、大会期間中の世界の連帯を発信しました。オリンピックが「平和の祭典」と言われる所以を、平和と程遠い現状に置かれている人々のことを知ることで、あらためて考えさせられる機会となりました。

今、ネット社会でオリンピックに限らず様々な情報がリアルタイムに入る時代となりました。しかし、その情報があなたにとって本当に必要で重要な情報かどうかはわかりません。大切な情報を知ることは、そこから何かを感じることで、感性が生まれ、自分の考えを持つことにつながります。SNSを含め、情報のもつ大切さを皆さんもこの機会に意識してもらいたいと思います。

最後に、2学期は多くの行事が控えた多忙な学期です。活発な活動は自分を成長させる機会ともなります。

反面、学習面や生活面で大きく落ち込む生徒が見られる学期でもあります。毎日の学習等の積み重ねを大切にして、積極的に挑戦し、成果を生む学期となることを祈念し、始業式の式辞といたします。