2学期終業式(要旨)

皆さん おはようございます。 

今日、2学期の終業を迎えることとなりました。

今学期は、新型コロナウイルスでの緊急事態宣言下でのスタートとなり、大阪府では9月初めに、一日の感染者数が過去最多となり、本校も立て続けの臨時休業を余儀なくされました。そのため文化祭の開催も見送らざるを得ない厳しい学期前半となりました。

ただ、その間、クラスターの発生を抑え、休業が最小限でとどめられたのも、生徒の皆さんの迅速な連絡や校内での感染症対策等への協力が実を結んだものと思います。

話は変わりますが、数日前、学校に外部の方から嬉しい電話がありました。内容は、四条畷の駐輪場で自転車の鍵を亡くし、足が悪いので途方に暮れていたところ、本校の生徒二人が自転車をお店まで運んでくれたことへの感謝でした。困っている人にためらわずに行動できる津田高生をほんとにうれしく感じました。

さて、今年もあと数日となりました。先日、ある調査の記事に「今年は、人権問題への意識が高まる1年だった。」と回答した人が6割あったという調査結果がありました。

振り返れば、東京五輪関係者の人権発言等での辞任やコロナ禍でのハラスメント、あるいはネットでの誹謗中傷など、今年は特に人権について考える場面が多くありました。あらためて、気づかない無意識の差別や偏見の怖さを感じる年となりました。

生徒の皆さんには、身近なところから人権についての意識を忘れないようにお願いします。

逆に、明るい話題では、米大リーグの大谷選手の二刀流での活躍や五輪の女子バスケット日本代表の銀メダル獲得というコロナ禍に光明を差すような快挙がありました。共通するのは、これまでの常識や概念を覆す活躍であったことです。

人は、ともすれば「それはできない」と決めつけて、心理的にあきらめるケースが多くあります。そのほうが気持ち的に楽だからです。しかし、安易に諦めてはならないことをこの快挙が教えてくれたのではないでしょうか。生徒の皆さんも、自分が目標に対して安易に諦めていないかどうか、今一度考えてみてください。

  

最後に、生徒の皆さん一人ひとりが、この2学期、そして今年1年を振り返り、その間の気づきや学びを新しい年につなげてもらいたいと思います。

このあと寒さ厳しい季節が続きますが、健康面や安全面に十分留意した生活を心がけて、3学期の始業式で元気に再開できることを祈念し、終業式の式辞といたします。