孤児院を出た後は、今回お世話になったエージェントのスタッフさんとのさよならパーティーでした。
気づけばもう、最後の夜です。 一緒にディナーを食べた後はダンスをしたりマジックを見せてもらったりしました。 代表者がお礼の挨拶を始めるとすぐにこれまでの思い出が蘇り、涙でうまく言葉にできませんでした。それにつられてみんなも涙し、同じ思いを感じていたことが分かりました。 達成感。 成長を感じ始めていたからこそ、もっとできたんじゃないかというやり残した気持ち。家族のように接してくれたことへの感謝の気持ち。 だからこそ感じる寂しさ。 いろんな感情が溢れてきたようです。
最後のミーティングでは、感じたことと芽生えた気持ちを1人づつ話しました。
「街の人と3秒目が合ったら挨拶してくれる。嬉しい!」
「人が本当に温かい。私も見習ってフレンドリーになりたい。」
「優しくされて嬉しかったので、今度は自分が日本に慣れていない外国の人に同じことをして返したい。」
「貧富の差をすごく感じた。テレビで見て知っていたけど、実際に自分の目で見て驚いて胸が痛かった。」
「日本の英語の授業では、英語を話すのが恥ずかしくて分からないふりをしていたけど、間違うことの恥ずかしさがなくなった気がする」
「初め、レストランでの注文をスタッフに手伝ってもらって悔しかった。最後は自分の力で注文できて嬉しかった。」
「将来、自分のやりたいことがみえてきた」
「将来、海外の子どもやフィリピンの国の発展を支援する活動がしたい」
「夢のために、まずは身近なことから頑張りたい」
見るもの全てが新鮮に映ったようです。 以上、生徒の感想を一部紹介しました。