1学期終業式

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終業式他の進行

 

■ 終業式式辞 

    校長  下記に原稿を掲載しています。

 

■ 離任式   

 英語科ALT Jennifer Thomas先生より

 帰国に際しての離任のあいさつがありました。

   

■ 震災ボランティアの報告

 7月13日~16日 岩手県大槌町での活動報告

 ヒューマンネットワーク部主催

 3年生4名 2年生12名 教員3名 計16名が参加 

 本日は代表6名が現地での活動を報告しました。

 

■ 生徒会認証式 

    6月28日の前期生徒会執行委員選挙で選ばれた

   10名を認証しました。

    会長    上光 由夏さん

    副会長   田中 涼太さん

    書記    氏林 はるかさん

    会計    吸原 有紀さん

    3学年代表 堀井 禎文さん

    同     佐々木 康宏さん

    2学年代表 川崎 詩音さん

    同     安土 夏奈さん

    1学年代表 山田 望可さん

    同     田盛 竣也さん

 

■ 伝達表彰(進行は生徒会)

   4~7月中に顕著な成績を残した下記のクラブ、個人を表彰しました。

 

   ○大阪・奈良・和歌山 阪奈和高等学校対抗陸上競技大会

       男子砲丸投げ   第2位  記録13m75 

    大阪高等学校競技対校選手権大会地区予選会 

       男子砲丸投げ   第4位  記録12m91

    大阪高等学校競技対校選手権大会地区予選会 

       男子ハンマー投げ 第3位  記録50m28

    大阪高等学校競技対校選手権大会 

       男子砲丸投げ   第3位  記録14m62

    大阪高等学校競技対校選手権大会地区予選会 

       男子ハンマー投げ 第4位  記録53m44

       陸上競技部

       3年生 金原 裕太さん

 

   ○大阪府南河内公立高等学校剣道錬成大会

       1・2年男子個人の部 第3位

       剣道部  

       2年生 玉越 凌さん

 

   ○NHK杯全国高等学校放送コンテスト大阪大会

       ラジオドキュメント部門 第3位 タイトル「生徒のホンネ」

       テレビドキュメント部門 第3位 タイトル「ノートと

                                                        ルーズリーフ」

       テレビドラマ部門    入選  タイトル「卒業したい!」

              総合優勝校部門     第2位 

       放送部

 

   ○大阪府高等学校女子バレーボール春季大会 第一次予選

       第3部Cゾーン 優勝

       女子バレーボール部

 

   ○大阪府高等学校ソフトテニス春季大会女子個人戦 

        第8ブロック予選大会

       第5位 女子ソフトテニス部 上村・堀切ペア 

       2年生 上村 真菜さん

       1年生 堀切 すずさん

 

   ○大阪府高等学校ソフトテニス春季大会女子個人戦 

        第8ブロック予選大会

       第5位 女子ソフトテニス部 小山・北野ペア

    大阪府高等学校総合体育大会 ソフトテニス女子個人戦 

        第8ブロック予選大会

       第3位 女子ソフトテニス部 小山・北野ペア

       3年生 小山 莉沙さん

       3年生 北野 香雪さん

 

   ○大阪府高等学校ソフトテニス春季大会男子団体戦 

        予選リーグ大会

       第1位 男子ソフトテニス部 

       3年生 横山 友祐さん

       3年生 柳田 康平さん

       3年生 坂本 啓太さん

       3年生 麻田 大樹さん 

       3年生 杉田 聖輝さん

       2年生 秋田 弘樹さん

       2年生 有川 友悟さん

       2年生 中山 育勇さん

   ○大阪府高等学校ソフトテニス春季大会男子団体戦

       第3位 男子ソフトテニス部

       3年生 横山 友祐さん

       3年生 坂本 啓太さん

       3年生 麻田 大樹さん 

       3年生 杉田 聖輝さん

       2年生 秋田 弘樹さん

       2年生 有川 友悟さん       

       2年生 高草 健一郎さん

       2年生 中山 育勇さん 

      

■ 全国大会・近畿大会出場壮行会(ここも進行は生徒会)

   ○書法部 3年生 楠本 美咲さん

       全国高等学校総合文化祭富山大会に出場(8月)
   ○放送部

       NHK杯全国高等学校放送コンテスト(東京)に出場(7月)

      全国高等学校総合文化祭富山大会に出場(8月)

   ○男子ソフトテニス部

       近畿大会 団体戦と個人戦(京都)に出場(7月)

 

■生活指導部長より

   夏休み中の過ごし方、など

 

■学習指導部長より

   夏休み中の自主学習計画、など

 

 

<終業式式辞>

 みなさん、おはようございます。いろんな出来事のあった1学期も、今日でひと区切りですね。みなさんにとって、この1学期はどんな3ヶ月半でしたか。自分の立てた目標、やろうと思っていたことは実現できましたか。充実した生活を送ることはできましたか。

 校長として金剛高校に赴任した私にとって、この3ヶ月半は興味が尽きることのない非常に充実した日々でした。日々の授業や学校行事、クラブ活動、あるいは地域に出かけて行っての活動、交流等々、実にさまざまな場面で頑張っているみなさんの姿、笑顔にいっぱい出会いました。地域のみなさんに喜んでもらい、熱い応援エールをいただく場面にも数多く遭遇し、その度に校長として 清々しく、また誇らしい思いをさせてもらいました。 知れば知るほど、金剛高校は活気のあるエネルギーに満ち溢れた素晴らしい高校であり、金剛高校生の生徒たちはたくさんの可能性を秘めた、個性的な存在だなということを実感する日々でした。

 

 4月の始業式の折、私はみなさんに「金剛高校生としての自覚と誇りを持って、他者を思いやる心、自分の言動、行動がまわりにどんな影響を及ぼしているかを客観視できる力を身に着けてもらいたい。」と呼びかけました。「それは、単に成績がいい、勉強ができるという以上に、人間としてとても大事なことだ。」とも言いました。他者のことを大事にできて、はじめて自分ことを大事にで  きるからです。その思いは今も変わりません。 そのことに関わって、私が気づいたことを3つ、お話します。

 

 まず、1点目はあいさつについて。 「あいさつができる金剛高校生になろう!」は、今年スタートした"金剛トータルステップアッププラン"の大きな目標の一つです。とりわけ、1年生では 「大きな声でしっかりとあいさつできる高校生になろう!」と、新入生オリエ ンテーション以来ことあるごとに先生方が率先してあいさつの励行に取り組ん できて下さいました。 私も、1学期の間可能な限り毎朝正門に立って、登校してくるみなさん一人ひ とりの目を見てあいさつをするよう心がけてきました。さすがに8時15分を 過ぎると一度にたくさんの人が登校してきて、正門付近は大混雑、全員の人と 顔を合わせてのあいさつは至難の業です。ただ、そんな時でも一人ひとりとていねいに朝のあいさつをしたいという思いは極力大事にしてやってきました。

 おかげさんで、たくさんの人の顔を覚えました。もちろん、笑顔であいさつを してくれる人、大きな声であいさつをしてくれる人の顔は真っ先に覚えました が、あいさつの声をかけてもなかなか返事が返ってこない人、難しい顔をした まま俯いて私の前を通り過ぎて行く人についても、「どうしてあいさつしないんだろう。」、「何か他のことに気を取られていて聞こえないのかな。」、「 何かしんどいことがあって、あいさつなどする気分ではないのかな。」、「家でもこんな風に誰ともあいさつしないのかな。」などと毎日観察しているうちに、けっこうたくさんの人の顔を覚えました。あいさつをしても返事が返ってこないのは正直なところ寂しい限りですが、いつも無愛想な人、無反応な人が時折あいさつを返してくれたり、会釈してくれたりすると、それだけでその日 一日すごく心が晴れやかになり、巡り巡って自分の気持ちがすごく豊かなもの になります。

 あいさつは、人と人との出会い、コミュニケーションの基本で、相手に自分の親愛の思いを届けることがその本質で、たった一語で人の思いを一瞬のうちに変えてしまう、とてもインパクトのある魔法の言葉でもあるのです。現に、私はみなさんからのあいさつで、毎朝いっぱいの元気をもらいまし た。 4月以来、生活指導部をはじめ、たくさんの先生方が毎日早くから正門に立ってあいさつをして下さっている効果もあって、徐々にではありますが顔を上げてしっかりとあいさつしてくれる人の数は、4月の頃よりも増えています。夏休み明けにはみなさんとまた笑顔で出会いたいと思います。今まであまりあいさつをしたことがなかった人も、夏休み明けにはぜひ顔を上げて、笑顔であいさつをしてみて下さい。まずは朝一番の出会いのために、そして何より自分自身のために...。私もまたみなさんの心に届くよう、元気にあいさつをします。元気なあいさつは、きっと何かが大きく変わるきっかけになると思います。

 

 2点目は先ほども触れた"金剛トータルステップアッププラン"について。 "金剛トータルステップアッププラン"は今年度からスタートしましたが、その最も重要なポイントは何でしょう。「振り返り」と「スモールステップアップ (一歩前進)」です。総合的な学びと基礎的な学習をバランスよく系統的に体験・学習し、一歩一歩山を登っていくように少しずつ力をつけて着実にステッ プアップし、進路や生き方を切り拓く、"一生もののチカラ"を身に着けていく "金剛トータルステップアッププラン"、その1年次の目標は、「自分の可能性を信じ、定めた目標に歩み出す。」、2年次の目標は「実践を通して、力を貯える。」、そして3年次の目標は「進路に向け、力をつくし、未来を切り拓く。 」です。みなさんは自分の学年目標を覚えていますか。 上手くいかなかったこと、頑張れなかったことに対し、ともすれば言い訳したり、責任転嫁をしたり、見栄を張ったりしがちですが、他人は誤魔化せても自分自身に誤魔化しはききません。やりっぱなしにせず、自分を見つめる"もう一人の自分"との対話を軸に、今の自分を冷静に見つめる習慣を高校時代にぜひ身につけてもらいたいと思っています。

 1学期の間に、スタディーサポートの振り返り、中間考査、期末考査の振り返り、そして3年生は模擬試験の振り返りと、各学年でさまざまな振り返りを行ってきました。自分の歩いてきた道としっかり向き合ってこそ、前に進む道が見えてくるものです。しっかりと自分の課題と向き合うことはできたでしょうか。 5月の中間考査の「振り返り」をもとに、学習方法の改善したり、期末考査に向けた家庭学習の時間を増やしたり、課題提出をきちんするようにしたり、補習に参加したりして、学年の先生方の指導のもとで着実に成績を伸ばし、成果を上げている人がたくさんいると各学年の先生方から報告を受けています。考査や模試の結果は次の勉強に繋いでこそ意味があります。1、2年生は夏休み明けすぐに第2回目のスタディーサポートが、3年生の進学希望者については明日第2回、そして9月中旬には第3回の模試があります。結果だけに左右されるのではなく、そこに至るプロセスで自分は何ができて、何ができていなかったのか、何が不十分だったのか、しっかり見極めて、次の頑張りに繋げてほしいと思います。各学年でていねいに取り組んでいるさまざまなテーマでの総合学習、人権学習の振り返りも基礎学習の振り返り同様、重要な意味を持っていますが、そのお 話はまた後日したいと思います。

 

 3点目は、後ほど報告がありますが、岩手県大槌町での震災ボランティアにつ いてです。 7月13日から16日までの4日間の日程で、2、3年生の有志16人と教員3人、計19名が岩手県大槌町に行き、現地で2日間ボランティアをしてきま した。私も3人の引率教員の一人としてボランティアに参加しました。 今回のプロジェクトは、ヒューマンネットワーク部の有志が発起人になって5月から準備を始めたものですが、今回の震災ボランティアの実現にあたっては、 PTAのOB会(金剛会)を始め、狭山ロータリークラブ、富田林ライオンズクラブ、松原市の国際NPO・荷車の会、(株)日本城タクシーなど、学校内外のたくさんの団体、個人からご支援をいただいて実現しました。本当にご支援、ありがとうございました。閉塞感の漂う厳しい社会状況の中でいただいた今回の支援の大きさに、改めてこれからの未来を託す若い世代への期待の大きさを実感ました。

 14日夜明けとともに釜石市を経由して大槌町に入った私たちは、まず目の前に広がる光景に言葉を失い、身体全体に緊張感というか戦慄が走るのを感じました。すでに市街地の瓦礫は片付けられ、見渡す限りの更地、畑や小学校グランドなどあちこちには仮設住宅が作られていました。しかし、建物の基礎だけを残し、そこにあった町はまるごと消え去ったまま。海岸線や河川敷には、瓦礫がうず高く山のように積み上げられ、復興が全くと言っていいほど進んでいないことがその景色を見ただけでよくわかりました。おびただしい建物の基礎の数だけそこに人々の暮らしや仕事があったのだと思うと、その無残な状況、事態の深刻さに胸の張り裂けるような痛みを覚えました。

 大槌町では現地で支援活動を展開されているカソリック系のNPO・カリタスジャパン大槌ベースのお世話になり、仮設住宅の住民交流イベントのお手伝いやら、燃えてしまった化粧品店の基礎の掃除やら、小学校跡地の仮設商店街での地域活性の夏祭りのお手伝いなど、さまざまなボランティアをさせていただきました。詳しい活動報告は後で聞いてもらうとして、わずか2日ばかりのボランティアでしたが16名の金剛高校生は現地で実によく頑張りました。今回行けなかった仲間の分まで本当によく頑張ったと思います。寸暇を惜しんで、自分のできる精一杯と同時に、他に自分にできることはないか、協力できることは何でもしようと率先してスタッフの協力をしたり、4日間の活動でみごとに一つのチームとして成長した感じがします。一人ひとりの顔つき、姿勢も確実に変わりました。それほど密度の濃い、いろんなことを考えさせられ、生き方を問われた4日間でした。仮設のみなさんを始め、NPOカリタスジャパン大槌ベースのスタッフ、そしてベース長の古木神父からは、礼儀正しさや明確な目的意識、意欲の高さ、機敏で自発的な行動力、協力性に対して、最大の賛辞をいただきました。ボランティアメンバーは、容赦ない過酷な現実、困難な状況と向き合いながらも何とか生きていこうとされてみなさんの笑顔、力強さに触れて、何かしなくて、やれることは何でもやろう!という思いに一気にスイッチが入りました。

 「ボランティアとは、自分のしたいことではなく、人から頼まれたこと、自分の望まない、したくないことに対し、自分の精一杯で応えること。相手の望むことのために喜んで自分自身を差し出すことです。」と大槌ベース長の古木神父はおっしゃいました。今回、金剛高校のボランティアメンバーを褒めて下さったのは、そのことを彼らが体現していたからです。 でもそれは、彼らだけが特別な存在で偉いのではないと私は思いました。今回 のボランティア募集の呼びかけにあたって最初40人を超える生徒が手を上げてくれたこと、またそれ以上にたくさんの人が「本当は行きたいんだけど...。 」と先生や友だちと話し合ってくれたこと、受け入れ規模の関係でボランティアの人数を20人以下に絞らざるを得なくなり、やむなく辞退してもらったうちの何人かがそれでも何か協力できることをしたいと募金活動に協力してくれたことなどなど、他人のために何かしたい、自分に今できることは何かと考え、行動できる金剛高校生がたくさんいることを私は知っています。ボランティアメンバーの中で動き出し輝いた希望の種は、そんな金剛高校生の一人ひとりの内にも確実にあります。それは、いつか輝き、動き出すきっかけを待っているだけなんだと思います。

 この夏いろんなことにチャレンジする中で、そんな自 分の中の希望の種の存在に気づいて下さい。 「ボランティアは目的ではありません、あくまで手段です。最終目的地は日常の生活の場。日々の生活の場で、どう生きるか、自分に何ができるのか、今何をなすべきかを問い続けること、それがボランティアの目的です。」とも古木神父はおっしゃいました。震災ボランティアは大阪に戻ってきたこれからが新たなステージです。後のボランティア報告を聞いて、みなさんも一緒に考え、行動してほしいと思います。

 

 また、8月24日の始業式、みなさんの笑顔と再会することを楽しみにしています。夏休みの約1カ月、有意義な日々を過ごしてください。

 長くなりましたが、これで終業式の式辞を終わります。