大阪歯科大学の濱島淑恵教授をお招きして、教職員研修を行いました。
テーマは「学校で知っておきたい『ヤングケアラー』」。
ヤングケアラーとは「ケアを担う子ども・若者」という意味です。
が、現在問題になり、支援を必要としているのは「大人が担うようなケア責任」を引き受けている子どもたち(とその保護者)。
「現在」だけでなく、「未来」、その後の人生に与える影響が大きすぎるとのお話でした。
濱島先生によると、高校生の5%前後が「ヤングケアラー」に該当するとみられるそう。
単純計算では、クラスに1~2人はいることになります。
本人に「ケアをしている」自覚がなかったり、しんどくなりすぎてSOSを出す余力もなくしていたり、誰にも相談できず孤立していたり。
「ケアから離れられる『学校』の理解は特に大きい」という言葉が印象的でした。
生徒が安心して相談できる、教職員が生徒にさりげなく寄り添える、そんな環境がつくれるよう、日々精進していきたいと思います。