0607卒業生が懸け橋となったマレーシアとの交流

 本校では、昨年度より、府の「使える英語プロジェクト事業」を受け、English Frontier High Schoolsの一校として、英語によるコミュニケーション力の向上に取り組んでいます。

 3年生の選択授業「ワールドウォッチング」は、生徒が異文化理解及び国際交流に関わるテーマについて考え、世界の様々な課題(「貧困」「教育」「紛争」など)から、自分でテーマを決めて調べ、地域の小学生に実際に教えに行くという授業です。学習した内容から、小学生に伝えたいことを、絵や写真を駆使したツールを用いてプレゼンテーションを行います。

 

平成24年6月7日()、マレーシアの「人事経理初任行政官研修」の一環で20人の方が、朝から半日、本校を訪問されました。この訪問は、JICAで勤務する卒業生、常瑠里子さん(27期生:平成15年3月卒業)からの依頼で実現したものです。常さんは、2歳のときに視力を失い、盲学校(現在の視覚支援学校)から本校に進学し、短期大学に進学後、大学に編入しました。そして、もっと広い世界を知りたいという志をもち、アメリカ留学等を経て、現在JICAに勤務しています。   

 

当日は、1・2限目の「ワールドウォッチング」に参加していただきました。授業を選択している生徒30人とデンマークからの留学生1人は、8つのグループに分かれ、日本の「うちわづくり」「アニメ」「マナー」「日本食」「東日本大震災」等についてプレゼンテーションを行いました。「うちわづくり」では、手作りのうちわをマレーシアの方に作っていただきました。「使える英語プロジェクト事業」で購入していただいたiPadを活用し、震災の画像をもとに説明したり、わからない英語の表現をその場で調べたりしていました。そののち、マレーシアの方々からは、マレーシアの「自然」「食事」「服装」「伝統芸能」等について教えていただきました。

 初めのうちは、担当の教員を呼んで、助けを求めていた生徒たちも、だんだんと慣れ、途中からは身ぶり手ぶりもまじえて、自分たちだけでコミュニケーションができるようになっていました。

 3限目は校長室で学校の概要を説明し、4限目は自立支援コースの生徒が校内を案内してくれ、英語で自己紹介をしていました。お昼には20人の生徒とともに昼食をとり、13:30頃学校を出発されました。

 

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(毛筆で字を書き、うちわを作っている。)

 

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(日本の食べ物を説明している。

 

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(お箸の使い方を実演している。)

 

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(校長室で一緒に記念撮影)