第49回入学式式辞

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。長尾高校の第49期生として皆さんを迎えることができて、たいへん嬉しく思います。また、保護者の皆様、お子様のご入学を心からお喜び申しあげます。長尾高校の教職員一同、大切なお子様をお預かりする大きな責任を果たすために、全力を挙げて精一杯努力する決意でございます。

 新入生の皆さんが、さまざまな中学校を卒業して、初めて出会う多くの人たちと過ごす高校生活では、毎日の通学に自転車や電車・バスを使うことや、部活動などで他の高校に行くこと、また本校の卒業生、地域の人々との交流もあります。つまり、皆さんの生活空間と、そこで関わる人々の輪は一気に大きく広がります。そして、高校での勉強、ホームルーム、行事、部活動、そのほかのあらゆることが、皆さんの人生で初めて経験することばかりです。その中で、皆さんが日々の学習や、人間関係や、将来の進路や、そのほか様々なことで、今までにないぐらい深く悩むこともあるかと思います。特に、これから最初の1年間は、皆さんの生活環境が大きく変わる、とても大変で、しかし、とても大切な時期です。ここを乗り越えるために、皆さんに特に心掛けてほしいことがあります。それは、2つの「勇気」を大事にすることです。

 1つ目は、「チャレンジする勇気」です。義務教育を終えた皆さんが大人へと成長していくには、ただ待っていれば誰かに何かしてもらえる、という受け身の姿勢から卒業することが必要です。高校という新しい環境の中で、何事に対しても自分の頭で考えて、積極的に行動することを心掛けてください。どんな小さな事でも自分から挑戦して成功すれば自信がつきます。そして、もしうまくいかなかったとしても、最後まで精一杯頑張ったことは、必ず実力となって蓄えられます。先日、およそ2年間の白血病との闘いを経て東京オリンピックの代表選手に内定した水泳の池江璃花子選手は、レース後のインタビューで「努力は必ず報われる」と話していました。つらくて何度もくじけそうになっても、一生懸命努力したことに「失敗」はないのです。それは次の「成功」につながるのだと思います。

 2つ目は、「助けを求める勇気」を持つことです。初めてのことにチャレンジする時、不安に思うこと、うまく行かなくて悩むこと、失敗することは、当たり前で、よくあることなのです。恥ずかしいことではありません。その時に大切なのは、決して自分ひとりだけで悩まずに、家族や、先生や、先輩や、友人など周りの人たちに話してみる、相談することです。助けを求めることを、どうかためらわないでください。長尾高校の先生や先輩たちは、いつでも皆さんからの相談を待っています。こんなことを言うと笑われるかもしれない、などと思わずに、遠慮しないで気軽に声をかけてください。皆さん一人ひとりのどんな悩みにも、それぞれに大きな意味があります。どうでもよい、たいしたことがない悩みなどはありません。

 私は、何事にもチャレンジする、そして、誰かに相談して助けてもらい、そのことに感謝できた、という経験をたくさん積んだ人こそが、やがて周りの人たちを助けることができるようになる、と信じています。そして、この長尾高校で、自分の夢や希望を見つけ出し、その実現に向かって頑張ることができる人になる、と信じています。

 最後になりましたが、保護者の皆さまにお願いがございます。これからの3年間は、お子様の人生における、とても大きな節目になります。私たち長尾高校の教職員は、すべてのお子様一人ひとりに寄り添い、丁寧に支援してまいります。そのためにも、保護者の皆様と教職員が、共に手を取りあってお子様の成長に携わることを、何よりも大切にしたいと考えております。どうか本校の教育活動にご理解を賜り、ご協力いただきますよう、何卒よろしくお願い申しあげまして、式辞といたします。

令和3年4月8日 大阪府立長尾高等学校 校長 石井研吉

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