アメリカ研修5日目

励ましのコメントを下さっている皆様ありがとうございます。おかげさまで皆元気に過ごしております。食べ過ぎて胃がアメリカンサイズになってきたという生徒も(教員も)いるようですが、皆最終日に控えたビッグイベントに向けて着々と準備を進めております。

さて、アメリカ研修5日目の内容です。
こちらでの活動最終日まで残り2日、今日はUCBerkeleyを訪問しました。

昨日同様ホテルで朝食を済ませ、8時に出発。片道およそ2時間かけてUCBerkeleyのBookstore前に到着しました。

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到着後、昨日から同道してくれているUCBの生徒に加え、もう一名が合流。アドミッションオフィスに向かいます。


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アドミッションオフィス(入試課)ではUCシステム(カリフォルニア州立の9つの大学及び10校の大学院)についての説明や、海外の高校からUCBに進学する際に選び得るオプションについての説明に加え、受験の際必要な提出文書(SATやTOEFLのスコア、高校での学習成績の記録、幾つかのトピックの中から4つを選びそれぞれについて350語程度で書く小論文、課外活動(部活動やボランティアなど)の記録)についてお話しいただけました。特に小論文と課外活動の記録については日本人生徒に多く見られる悪い例を具体的に上げ、どのように修正すべきかという対策までご教授いただきました。

説明会の終了後は、8人ずつのグループに分かれキャンパスツアーに向かいました。大学図書館や時計台に加え、学生によるデモが今も盛んな様子等を紹介してもらいつつ、民主主義において一人一人が社会の参加者として声を上げることの大事さを生徒たちに語ってくれていました。また、大手前生も日本の現在の社会的な問題として少子高齢化や晩婚化の問題を説明していました。結婚・出産を経る女性の家庭と仕事の両立への日本の慣習の影響について議論し、男女問わず仕事をする人にとって過剰な労働時間によるワークライフバランスが崩壊していることが問題なのでは?という意見に、思わずハッとさせられました。

(大学図書館外観:入り口に知恵の女神の像があります。ジンクスとして、入り口を通過する際には知恵を授けれれるが、出る際に知恵を奪い返されてしまうので、多くの生徒は出口は違う玄関を利用するそうです。)
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(図書館内の一室の様子。こういった部屋がいくつもあります。)
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(時計塔:上についている鐘はなんと中で人が演奏しています。)
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キャンパスツアーを終え、それぞれ学生の案内よるランチ。

(学生食堂の様子。前払いで一定金額を支払うことにより、バッフェ形式で好きなだけ好きなものを食べることができます。)
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(生協で購入したステーキブリトー。コンビーフ・お米・ステーキ・ベーコン・レタス・アボカド・トマト入り。右に写っているペットボトルよりも重い!)
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昼食後はUCLAのまさに目玉、CITRISセンターを見学してきました。

最先端の科学技術を用いて何ができるかを本気で考える集団による研究施設です。直前に人によって行われた動作をロボットのマニュピレーターが再現してヒモを結んでいく様子や、3Dプリンターによる組み立て式電動スケートボード(有名な少年探偵の漫画に登場しそうなものです!)、生きたカブトムシの背中につけることによって筋肉に電気刺激を発生させ、羽をコントロールしてラジコンのように操るチップ等々を見て回りました。学生の発案により生み出され、その技術を企業が獲得したり、あるいは学生自身がその技術を用いて起業したりするそうです。

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CITRISセンターを見学後、再びBookstoreに戻り記念品を購入しました。UCBerkeleyは元素記号97番のバークリウム、98番のカリホルニウムの発見の地でもあり、それをモチーフにしたTシャツやパーカーもありました。

その後再び2時間ほどかけて18時半頃にホテル近辺のスーパーやファストフード店が並ぶ地域に戻ってまいりました。今日の夕食は各自好きなものを購入しホテルに持ち帰って食べます。

ARIAKE SUSHIという回転寿司屋さんでカリフォルニアロールを購入する人、スーパーでお惣菜を購入する人、昨日のSUBWAYが気に入ってもう一度行きたいという人、それぞれ自分の好みに合わせて選んでいました。

(ARIAKE SUSHIのカリフォルニアロール+握りずし、日本から職人さんが来てレクチャーされているそうです)
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(ARIAKE SUSHIのカツ丼。寿司屋ですが、カツ丼)
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夕食を済ませた後は再び19時20分に集合し、本日のゲストスピーカーDr. Akama Tsuyoshiによる講演。

2000年にカリフォルニアに日本の製薬会社から出向したのち、現地のベンチャー製薬企業に移籍され、まさに今週の初め、我々がアメリカに出発した7月24日にその特許技術を求めた世界的な(おそらく世界一の)製薬企業がそのベンチャー企業を買収するまでの経緯をお話しいただきました。誰も注目していなかった元素を用いた新薬の開発に乗り出したベンチャー企業(Stanford大学の生徒が企業したそうです)がアトピー性皮膚炎の新薬完成に至るまで1万を超える試作化合物を作ることができた国防省によるグラント(奨励金)についてのお話や、プロジェクトマネージメントにおける3つの重要なquestion(1. What is the biggest risk? 2. What is the critical path?  3. Is the timeline aggressive but possible?) についてのお話、そして常に心がけておくべき3つの心構え(1、目の前のことをしっかりやろう 2、緩急をつけよう 3、提案をしよう)ということについてお話いただきました。

特に心構えの2つ目は、今朝のUCBerkeleyの生徒とのやりとりと共通するところもあり、常に全力で長時間働くことが美徳とされるような日本の労働意識にはそろそろ変革が必要な時期が来ているのではないかと感じさせられました。Dr. Akama曰く、「サッカーで90分間全力で守備も攻撃も行っているフォワードがゴールを決めるのは難しい、ロナウドやメッシはゴールを決めることに集中しその体力を温存している、点数を確実に取ることと90分間休まず走り続けることでは、フォワードの仕事としてどちらがより重要か、考えるまでもないでしょう?」とのことでした。

これまでのレクチャーの甲斐もあってか、今日はこれまでで一番活発に生徒からも質問が出ていました。講演そのものは20時半すぎに終了したのですが、その後21時30分までのおよそ1時間、質問がほとんど途切れることなく続きました。

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さて、明日はいよいよStanford大学及び、同大学のDr. Colin Ongによる4時間に渡る特別講義です。

残念ながら先述の通り明日はこのブログサーバーにメンテナンスが入るため更新できませんが、twitterは継続して更新しておりますので是非そちらをご覧ください。

では後1日、みんな元気に頑張っていきたいと思います。

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