硬式野球部~快打洗心~
秋季近畿地区大会大阪府予選2回戦
vs交野高校 12-0(5回コールド勝ち)
交野 000 00 0
佐野 100 11× 12(5回)
(P)則村・児玉・大沢ー久田(C)
安打 奥田1 檀上1 西村1 久田1
2塁打 川原1 梅田1
3塁打 川原1 奥田1 土山1
本塁打 なし
■初戦は難しい(P1)
佐野高校硬式野球部の令和3年度秋季大会が始まった。抽選からおおよそ1か月。雨天順延2回を経て、その舞台に立った。最後の練習試合から1カ月あまり、実戦から離れていることへの不安の中、どのチームも同じと奮い立ち臨んだ。
初戦独特の緊張感の中、1回表を内野ゴロ3つで無難に抑え、上々の立ち上がり。新チームから守備重視の野球を掲げ、ディフェンス面を磨いてきた。まだまだ、課題は多いがバッテリーを中心に守りからリズムを作るニューバージョンを実践した。
■初戦は難しい(P2)
初回の攻撃は、相手の投手の見極めから始まる。選手の見立ては完璧。攻め方は100点の進め方であった。。。が、初戦は難しい。先制点をあげるが、それ以降、単純な確認不足からの走塁ミスでチェンジとなる。少し嫌な流れが漂う。次の一点がどちらに入るかで大きく結果を左右するような流れだ。
■ボール集中【集中と同調】
それでも、ディフェンス面では2,3回と投手を中心として崩れない。長打を許しても連打はさせない。牽制で出塁の走者をアウトにするなど、進塁とアウトの交換を続け、失点はしない。野球の定石だ。野手は低い送球を徹底し、受ける者はワンバウンドならなんとかカバーする。弱者の野球を徹底できたことが失点を防いだ。
■初戦は難しい(P3)
2、3回と攻撃も無失点が続くが、持ち味の"うごき"が出てくる。相手投手がサウスポーということで単独でのスチール〈盗塁)が難しいケースでも積極的に動く。この"うごき"がはじまるとベンチの心配が少し和らぐ。「試合が動く!」そう感じた瞬間であった。
■霧をきりさけ!!
それでも変化球を織り交ぜ巧みにかわしてくる相手投手に対し、攻めあぐねていたが、ついに大きくうねりが始まる。狙い球を絞る。選手が腹をくくった。あらためて佐野高校は「ノーサイン野球」である。監督がサインを出さない。したがって、攻撃の作戦の決定は個人こじんが戦況を見つめ、知識を活用し、作戦を自己決定していく。当然、走者がいれば協働作業にもなる。PDCAのサイクルよりももっと早く、OODA(ウーダ)ループを選手で回していく。この(狙い球を絞る決断をした)時、OODAがすごいスピードで大きく回り始める。そして早く。
出塁はするもののホームベースが遠く、なかなか追加点が入らないもどかしい展開であったが、走者を23塁においての9番打者の一振りで試合が大きく動いた。2ストライクまでは、結果を欲しがっているのかあまりボールにコンタクトできていなかった。しかし、追い込まれてからの2-2からの5球目。深い深い霧を"晴らす、輝く"一打が出た。
この一打を皮切りに打者一巡11得点の猛攻で勝ちをぐっと手繰り寄せた。
■終わりの礼は、はじまりの礼
スコアを見れば12-0ではあるが、立ち上がりから苦しんだ。勝っていないチームが勝つということはとても難しい。
サッカーのワールドカップで優勝するのはどんな国か。それは、過去に優勝した国である。それだけ経験や体験は価値のあることで、はじめてを成し遂げるには、相当のエネルギーと情熱、ビジョンが必要となる。
終了の礼の後、帰るべきベンチの方向ではなく、少し戸惑ってうろうろした選手たちを見て思った。入学してから試合を勝ちで終わる経験をしてきていない彼らのぎこちなさがそれを物語っていた。
■さいごに
無観客の中で行われた公式戦ではありましたが、応援していただいた皆様ありがとうございました。
次戦も勝ちを目指して、まっすぐ進んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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■佐野高校硬式野球部
①ノーサイン野球
②No坊主
③曜日別メニュー
佐野高校野球部では、これらに加え、チームトレーナー(卒業生)やフィジカルトレーナー(予定)のサポートを得ながら野球を上達できる仕組み作りをしています。
また、野球を学ぶ中で培った考え方や方法論で進路実現や人間性向上に取り組んでいます。
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