73期 3年生が引退しました。

 年度が変わりましたが、新型コロナウイルスによる臨時休校やインターハイの中止などを受け、ずっと練習ができないままでいた3年生。

 6月15日より、部活動が条件付きで開始されましたが、受験に向けた準備も進めていることから、中途半端な状態が続いていました。

 こんな形できちんと引退も迎えられない、なんてことのないようにと思い、ようやくこの日の練習が実現することとなりました。

 新しく入部した1年生、進級して自分たちのチームとなった2年生も集まり、人数は多かったのですができるだけ間隔を空け、密を作らない状態で久々の練習を行いました。

 実は、顧問も転勤により、泉陽高校での指導はこの日が最後となりました。お互いにきちんとやり切った状態での引退ではないため、悔しさと残念さはありますが、共に前を向いて進んでいこう、そんな話をして終わりました。

※最後の話の部分だけは、マスクを外して部員のみんなにメッセージを伝えさせてもらいました。

S__68075538.jpg

※久しぶりに、生徒達の笑顔を見ることができました。やっぱりバスケット、いいですよね。

 こうして、3年生は現役を終えました。支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。本当にチームワークが強く、それが結果にも出るいいチームでした。最後の大会も、万全の状態で臨む覚悟ができており、近畿大会も目指せる、そんな気概で頑張ってきました。それが、試合すらできずに引退の決断を迫られることになりました。代表生徒ともいろいろ相談をしましたが、今年度からスタートする大学入試共通テストへの不安などもあり、夏休み前の引退となりました。

 最後に、私は赴任後9年間、泉陽高校男子バスケットボール部の顧問として多くの生徒達とバスケットボールを楽しんできました。素晴らしい生徒ばかりで、部員同士の仲も良く、卒業してからも交流が続くような、本当にいい関係を築けている生徒達です。教えたこともそれなりにありますが、それよりも彼らから教わったことの方が多かったように思います。始まる瞬間があれば、終わる瞬間もあります。練習終了後に、生徒達からメッセージの入ったボールをサプライズでいただいたのですが、普段は不器用な男子高校生たちが、思い思いにいろんなメッセージを残してくれており、本当に感動しました。辛いこともたくさんありましたが、こうして続けてきてよかったと思えました。

 生徒達とは、これからもOB会などを通じて会える機会があると思いますが、この3年間だけではなく、ずっといつまでも語り合えるいい仲間でいたいと思います。

 今年度からはもっと素晴らしい先生方が現役生を指導してくださるので、心強く思っています。

 皆様、今後も泉陽男バスに温かいご声援をよろしくお願い致します。ありがとうございました。