プラナリアの観察

今週の活動では、プラナリア(ナミウズムシ)をルーペと双眼実体顕微鏡で観察しました。プラナリアは扁形動物の一種で、体が薄く平らな形をしています。
なぜこんなに薄い体をしているのかを活動中に調べたので、紹介しようと思います。
プラナリアのような扁形動物は、すべての細胞が直接外界と接しており、体表からガスの交換や窒素老廃物(アンモニア)の排出を行っています。そして、ガス交換や窒素老廃物の排出を効率よく行うために表面積を大きくしようとした結果、薄く平らな体の構造をとっているのです。
この表面積を大きくするという進化は、全く異なる種の生物で何度も行われてきました。(ちなみにこのような全く異なる種の生物がそれぞれ似たような環境に居ることで似たような形質をもつようになる現象のことを「収れん」と言います。気になったら調べてみてください。)
表面積を大きくするという進化の例として、このブログを読んでいて将来生物部に所属してくれるであろう皆様の中には、中学校の理科の授業で柔毛や肺胞を習った方がおられるかと思います。柔毛は小腸で効率よく栄養分を吸収するために表面積を大きくしており、肺胞は肺で呼吸による二酸化炭素と酸素のガス交換を効率よくするために表面積を大きくしています。

この記事を読んで、生物に興味が湧いたという人(畷高生)は、是非生物部を訪ねてみてください。

では、また次回の活動報告でお会いしましょう。

文:2年部員

記:生物部主顧問