10月だというのに朝顔の花が咲いています。朝顔というと真夏の花というイメージがあるのですが、西洋アサガオなど品種によっては9月10月が開花時期らしいです。同じ朝顔でも品種によって開花時期が異なるのですね。
そこで思うのは人の成長についてです。何かを始めると人より呑み込みが早く、成長・上達が早い人もいれば、初めはなかなか成長・上達せず、後からじっくり伸びてゆく人もいます。結果的には同じような到達点であったとしても途中であきらめるのはじっくり成長する人のほうが多いように思います。
たとえば学校の成績でも小学校低学年のころから成績が良く、ほめてもらえて自信を持つ機会が多かった人は、小学生のときにあまり成績が良くなかった人よりも伸びていく可能性が高いように思います。
あることを身に着けるのに下地ができていなければ、いくら努力しても身につかず、「自分はダメだ。できない。」という思いだけが残ります。そして成長して下地ができあがったころにはあきらめてしまっていて意欲を持てず、身に着ける機会を失ってしまう。
そういうことはいろんな場面で起こると思います。しかし、以前できなかったことが、あることをきっかけにできるようになっていることに気付く。あるいは身に着けることができる。そういうこともあるはずです。
そのための本人の頑張りや周りの励ましはとても大切だと思います。
本校に入学してくる生徒で今まで挫折感を味わったことのない人はまずいないと思います。しかし高校生活では気分を改めて意欲を持って何事にもチャレンジして欲しい。たかだか中学卒業時の力だけで人生が決まるわけではありません。どんな場面でもがんばっていれば、ちょっとしたきっかけで自分のいろんな能力の成長に気づくはずです。そのためにはあきらめずに努力すること。「がんばれば必ず結果はついてくる」とは断言はしません。でもがんばらない人には何も生み出すことはできないのは事実ではないでしょうか。
自分の可能性を信じて何事にもチャレンジして欲しい。10月に咲く朝顔をみてそう思いました。
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