想像力

 

 ある人と話をしていて、電車やバスの『優先座席』の話になりました。「両手を怪我している人にも優先座席が必要だよね。」と言われてハッとしました。電車やバスの車内放送では「安全の確保のため、つり革・手すりをお持ちください。」と言っています。『両手を使えない人はつり革や手すりを持てない。』ということは『安全確保のためには座席に座る必要がある。』ということになります。

 

 考えてみれば当然のことですが、私はそこまで日常的に思いを巡らせていませんでした。それ以外にも見た目ではわからない、いろいろなことを抱えている人がいます。高齢者の方とか妊娠されている方やケガをしている人は判りやすいのですがそうでない人に私たちはどれだけ思いを巡らせているでしょうか?

 大正高校の生徒には是非こういった「想像力」を身に着けて欲しいと思っています。それがひいては自分がその立場になった時に逆に皆に支えられることが容易になると思うからです。「情けは人のためならず」。人への思いやりを積み重ねることが社会をより良いものにしていくことに繋がることになると思います。

 


大正高校のホームページへ http://www.osaka-c.ed.jp/taisho/