TED in 高槻現代劇場
Takatsuki Earnest Dancers ~高槻の高校生たちによる本気のダンス発表会~
近年、コンテスト形式の「大会」が増える中、TEDは発表会形式で行われています。
また、TEDは参加生徒が中心になって運営しており、受付や場内整理なども生徒たちが行います。
本番を迎えるまでにも複数回の会議を行い、その司会進行も代表生徒が行います。
まさに、高槻の『高校生たちによる』本気のダンス発表会なのです。
本番の演出も、コンテストではないからこその工夫ができます。
今年度は、「ダンスのジャンル紹介」と「出演者全員によるフィナーレ」を試みました。
今年度は震災の影響で日程が変更になり、生徒どうしで話し合いを進めることが難しく、この初の試みに関して部員とのイメージの共有に各校苦労したようです。出演生徒たちも困惑しながらのリハーサルでした。
諸々のトラブルも発生したリハーサルでしたが、やはり本番を何度も経験している「ダンス部員」はすごい!
1回通しリハを終え、イメージをつかみ、こちらから一言二言指示を出すと、きっちり修正してくれます。
本番ではさらによくなってくれることを祈り、リハを終えました。
さて、本校ダンス部は、各学年のチームが出演。
文化発表会に続き、ヒヤヒヤもんのリハーサルでしたが、本番ではみんなしっかり踊っていました。
あまりリハーサルでスリルを味わわさないでほしいです...。正しいリハーサルができるようになるのもまた課題ということでしょうか。
延期が決まったときはどうなることかと心配しましたが、無事本番を終えることができ、ほっと一安心。いいところも悪いところもきっちり反省し、来年につなげていってください。
コンテスト慣れしている生徒たちにとって、この発表会はどんな意味を持つのか、どのようなスタンスで臨んでいるのか、TEDを見る度に考えてしまいます。
コンテストにはコンテストの、発表会には発表会の楽しみ方があります。
コンテストは増える一方ですが、発表会はなかなか増えません。ましてや、自分たちの手で1から考えることができるTEDのようなイベントは他にありません。演出にいろんな制約はあるにしても、その中でお客さんに楽しんでもらえるにはどうすればいいかを考えることは、将来いろんな場面で必要となる力だと思います。文化祭などの学校行事でも役に立ちます。こんなに生徒の将来に寄り添ったイベントはないと思います。また、運営に携わることで、1つのイベントを開催するのにどれだけ多くの人が関わってくれているのかを知り、本番での気持ちの持ち方なども変わります。
高校生には難しいこともあると思います。しかし、自分たちが主体的に動き運営できるTEDだからこそ、総合プロデュースする気持ちでオリジナルのステージを作り上げてほしいと思います。
TEDがこれからも継続的に開催されるよう、各校で協力しながらやっていってほしいと思います。