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7月17日 社会そして世界につながる学校をめざして

 

  少し古い日経新聞の夕刊(5月9日)に「留学 国内外で意識の差」という記事がありました。【引用】日本人の海外留学生が減り続けている。経済協力開発機構(OECD)などの統計によると、2009年は6万人でピーク2004年に比べて30%減少した。現在の生活水準に満足し、リスクを回避する若者の「内向き志向」が進んでいるようだ。一方世界全体の留学生は加速的に増え続けている。1975年には80万人だったが、2009年には4倍越えの370万人に上った。OECDは「経済のグローバル化や国際的に通用する人材への需要増などを反映している」と分析する。【引用終】

 

  世界は国境がなく経済のグローバル化は今までの日本の仕組みが通用しません。世界標準をしっかり押さえなければ、日本が孤立してしまいます。たとえば日本が世界のトップ技術を走っていたと思われた携帯電話(ガラパゴス携帯)は通用しませんでした。液晶テレビ事業も日本が開発した技術でありながら、いまや韓国・台湾・中国メーカーが世界シェア―の大半を担っています。太陽光発電も日本の地位が揺らいでいます。海外メーカーの価格攻勢にさらされ、日本での生産がコストに合わなくなってきています。グローバル化による価格競争はコスト削減のために工場を海外に移転せざるおえなくなっているのです。非常に厳しい現実ですが、企業も生き残りのために必死で世界に活路を見出している状況です。

これからの日本を背負っていく若い世代の人たちは、世界との繋がりは我々の時代以上に重要になってきます。平たく言えば世界と対等に渡り合えなければ、とても厳しい状況になってくるということです。そのためにもまずは世界を知ること・肌で感じることが重要になってきます。毎年実施している海外修学旅行もその一環です。また今年から韓国の慶南女子高校と相互訪問を実現いたします。今では韓国が日本より先に進んでいる分野も多く、学ぶべきことはたくさんあります。それと、コミュニケーションツールとしての英語の勉強はしっかりしてほしいのです。世界70億人中英語を公用語として使っている人は20億人です。でもネイティブは5億人ほど。大多数が、英語をコミュニケーションツールとして世界で利用されているのです。英語を教科と考えるからハードルを感じるのかもしれません。映画は音楽など身近な所から英語に親しんでほしいものです。

社会そして世界につながる学校を目指す。それは豊島高校の生徒にはポジティブに外向きに視野を広げて、国内と同じような感覚で世界とつながりを持ってもらいたい。そんな生徒を応援する仕組みをドンドンと考えてまいります。