2018年10月22日 (月)
大阪サイエンスデイに出場しました【高校】
10月20日(土)に天王寺高校にて「大阪サイエンスデイ」
が開催されました。
本校より「富高Eタイム」の課題研究から5本、科学部
から2本がポスター発表をしました。
↓①「コラッツ予想」と同値な命題の研究
発表の概要「研究の主題は「コラッツ予想」である。
この予想を解決する
糸口を見つけるために数値実験を行った。
その結果、「コラッツ予想」と同値の命題を発見し、
考察を加えるに至った。」
↓②「琵琶湖系アユがダム湖に定着できた理由」
発表の概要「滝畑のアユはDNA分析により、従来ダム湖に
生息できないとされた琵琶湖系に由来すると分かった。
そのことを、全国でも珍しい最上流域のダム湖という
特異な環境での生活史から考察した。」
↓③石川におけるチリメンカワニナの生息環境と
生態について
発表の概要「砂底である石川の本流は、チリメンカワニナは
増水で流下し生息できないと考えられた。
一方、細流であるコンクリート製水路では
増水後も一部が生き残り、繁殖分散することで
生息密度を回復した。
↓④「ミドリムシと光の関係」
発表の概要「ミドリムシの光合成速度は、光の色によって
変化するのではないかと考えました。そこで、色々な光を当てて、
その後の水中の溶存酸素量を計測する実験を行い、
溶存酸素量の増減を比較しました。」
↓⑤「ミルククラウンを簡単に作る方法、水でクラウンはできるのか?」
発表の概要「ミルククラウンを水で作ることに挑戦しました。
水滴を落とす高さ、水槽の水の深さを変え140パターンの
実験を行い、美しいクラウンを作る条件について考察しました。」
↓⑥「虹をつくろう ~whenever, wherever, again and again~」
発表の概要「特定の条件がないと見ることのできない虹を、
いつでもどこでも見ることができないかと思い、虹ビーズボックスを
制作しました。現在、この装置を使って研究を続けています。」
↓⑦「物理の力で矢を分析」
発表の概要「スリングショットで打ち出された矢の発射仰角、
飛距離、初速度、減速加速度について実験した。
その結果、飛行する矢には、矢の羽ではな
く矢の軸全体に揚力が働いているという考察に至った。」
いずれの発表もよく練られたものばかりでした。年々課題研究が
深まってきています。
SSH校として科学教育の推進をめざしていますが、そのねらいどおり
進んでいるように思われます。
富田林高校 校長 蛭田 勲