12月14日(金)学校保健員会・スピーチコンテスト

きょうも教室では2学期考査の答案がつぎつぎに返却され、生徒の表情がさまざまに変化しています。かならずしも努力した結果がストレートに反映されるとはかぎりませんが、やはり返ってきた答案はどれだけ頑張ったかのあかしでもあります。これからのはげみにしてほしいと思います。

さて、きょうの午後はふたつの行事がありました。学校保健委員会と刀根山高校スピーチコンテストです。ともに午後2時からの開始でしたので、1時半すぎにスピーチコンテストの会場である視聴覚教室に行き、本番にそなえてリハーサル中の生徒の激励にいきました。出場する生徒たちは、本番をまじかにして、緊張しながらも精いっぱい練習の成果を発揮しようとがんばっていました。2時の開会をまえに、校長室にもどりました。

2時からの学校保健委員会には、いつもお世話になっている、学校医、学校歯科医、学校薬剤師の3人の先生に、保護者の代表お二人に加えて、本校の教職員をあわせて17人が参加しました。きょうははじめに学校医の先生から、「食物アレルギー」に関する講義をいていただきました。「アレルギーとは」からはじまり、学校としてどのような対応が望まれるのか、まで有意義なおはなしをおききしました。アレルギーとは、1906年にオーストリアの小児科医クレメンス・フライハー・フォン・ピルケが提唱した概念であり、ギリシャ語のAllo(=Other、変わった)とergo(=acion、作用、能力)を組み合わせた造語だそうです。アレルギー患者は増加傾向にあり、アレルギーには、Ⅰ型からⅤ型かでの5つの種類がある。特にⅠ型アレルギーは、抗原に特異的に働くlge抗体がつくられて起こるアレルギーで、2度目の抗原侵入後すぐに反応がおこるため、即時型アレルギーとも呼ばれています。即時型アレルギーの代表的な疾患としては、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、じんま疹、ラテックスアレルギー、食物アレルギー、アナフィラキシーがあるとのことです。ただし、気管支喘息、アトピー性皮膚炎は即時型アレルギーのみでは説明がつかず、Ⅲ型、Ⅳ型アレルギーも関与していると考えられているとのことです。そして、このあとおもにアナフィラキシーに関する説明をしていただきました。そのあと、学校歯科医ならびに学校薬剤師の先生からもアレルギーにかんするおはなしもしていただきました。学校のなかでも直接関係することですので、たいへん充実した会となりました。