きょうは2学期の終業式でした。体育館での終業式のあと各教室で成績表を配布しました。あいさつでも述べましたが、去年につづいて少し早いめの終業式となりました。午後からは、ブラスバンド部が国立病院機構の刀根山病院で開いたミニコンサートに行ってきました。今週は、いろいろな行事があったのですが、紹介がおくれています。つぎにきょうの終業式での校長あいさつを紹介します。
2学期終業式のあいさつ H24.12.21
○ おはようございます。今年も今日をいれて、あと11日となりました。
去年につづいて例年よりも早い終業式です。
○ 昨年の2学期の終業式では、昨年3月11日におきた東日本大震災について、次のように話しました。「現在日本では、3月11日の東日本大震災で受けた甚大な被害からの復興に向かって国をあげて取り組んでいます。大震災によりお亡くなりになられた方がたのご冥福をあらためてお祈りするとともに、被災されたみなさまの一日も早い復興をご祈念申しあげます。わたしたちも今できること、しなければならないことに全力で取り組んでいきたいと思います。」
○ 1年たった今もこの気持ち、考えにかわりはありませんが、今年も昨年と同様に、命(いのち)の大切さについてあらためて考えさせられる1年でした。その理由のひとつに、いじめの問題があります。今週の火曜日の午後に、本校の生徒と保護者、教職員が参加して開かれた「刀根山サミット」においても、いじめ問題のことが話しあわれました。その場においても、「なにがいじめなのか、そうでないのか、わからないところがある」といった意見もありました。
○ 文部科学省は、いじめの基本認識として、「いじめとは『学校の内外を問わず、児童生徒が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの』で、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた子どもの立場に立って行う必要があります。まずは、『どの学校でも、どの子どもにも起こり得る』ものであるを十分に認識してことが重要です」としています。
○ 自分では、いじめるとか、いじめているとかの意識がまったくなくても、みなさんの個々の言動(ことばや行動、態度など)が、相手を深くきずつけることがあります。みなさんには、これからも高校生として人間として、相手を思いやる気持ちを持った、自覚ある、責任ある言動を期待します。
○ さて、3年生のみなさん、受験を控えるみなさんにとって、この冬休みはまさに正念場です。学校の自習教室も12月30日の日曜日まで使ってください。時間は8時半から午後5時までです。講習に参加する人も、自分で勉強する人も、体調管理に気をつけ、がんばってください。
○ 2年生、1年生も希望する進路の実現に向けて、具体的な受験科目などの設定や勉強を進めてください。
○ 次に学校行事やクラブ活動のことです。
2学期は、9月の文化祭にはじまり、和太鼓の芸術鑑賞、2年生の英語スピーチコンテスト、そして、今週の火 曜日の刀根山サミット、1年生のドッジボ
ール大会など、たくさんの行事がありました。参加できなかったものもありますが、どれもこれも刀根山高生のパワーを感じました。
○ クラブ活動は、1・2年生を中心にそれぞれのクラブががんばってくれました。サッカー部やラグビー部は、今年も3年生が10月の公式戦までがんばってくれました。ラグビー部3年生の池谷君が、夏の全国大会につづいて、西日本の選抜選手として、1月7日に東大阪市の花園ラグビー場において、全国高校ラグビー大会の決勝戦の前に開催される東西対抗戦に出場します。
○ ブラスバンド部、ダンス部、漫画研究部、軽音部、茶道部、生物エコ部、弦楽部、そして生徒会など、たくさんのクラブや生徒が、幼稚園、保育園、小学校、公民館、刀根山支援学校、刀根山病院などで地域の人たちとの交流につとめてくれました。また、体育の授業のダンス選択生徒が今週の火曜日に、刀根山幼稚園で園児にダンスを披露してくれました。
○ みなさんが、地域の子どもや地域の人たちとの交流・連携をとおして、こころ豊かな人間としてますます成長するとともに、将来もそれぞれの地域に根ざした生活、人生をおくる人となってくれることを願っています。
○ それでは、3学期に元気な姿をみせてください。
以上、2学期終業式のあいさつとします。