地歴部 春休み見学会報告 ~敦賀~

 地歴部の「歴史見学会」。春休みや夏休みなどの長期休暇中は、「青春18きっぷ」を使って、少し遠出をします。

 今回の見学地は、北陸新幹線の延伸により新たなにぎわいが生み出されている「敦賀」。歴史や文化が運ばれた海陸交通の要衝の痕跡を、ブラブラ歩いて確認するのが目的です。

 3月28日(木)、9:15に高槻駅改札口に集合。新快速で大阪から敦賀まで、乗り換えなしで1時間45分。敦賀にはお昼前に到着しました。敦賀港付近の公園で昼食をとったあと、織田信長の撤退戦である「金ケ崎の戦い(金ケ崎の退き口)」の舞台として知られる金ケ崎城址へ。麓には、恋の宮と伝えられるようになった金崎宮があり、部員全員で「恋みくじ」を引きました。

 下山してすぐに、鉄道好きの部員がめざとく見つけたのが『ランプ小屋』。かつて

は敦賀港まで鉄道が敷かれていました。明治末期から昭和初期にかけて欧亜国際列車が運行され、そこからウラジオストク航路に乗り継ぎ、遙か欧州をめざす人や荷物で賑わっていた場所です。ランプ小屋は、列車の灯火に使用されるカンテラの燃料を保管する油庫として、かつては主要な駅に一般的に存在したそうです。

 その後、石油貯蔵用の倉庫として建設され、途中、軍の備品倉庫や昆布貯蔵庫としても使用された『赤レンガ倉庫』の横を通って、旧敦賀港駅舎へ移動。ここは、現在、『鉄道資料館』(入館料無料)として活用されています。敦賀の歴史を紹介したパネルや貴重な鉄道資料が展示されていました。

 港の一角にそびえる北前船のモニュメントや水産卸売市場の横を通って遣渤海使の玄関口として知られる氣比神宮へ。ここは、松尾芭蕉が参拝し、月明かりに照らされた神前の白砂の美しさを詠んだことでも有名です。部員全員で、芭蕉の像の前で記念撮影(月を愛でる芭蕉を表現)をしました。

 湖西線は強風等で遅れがでることが多いですが、帰りのダイヤが少し乱れましたが、概ね、予定通り、全行程を終えることができました。

 地歴部は、このようなユニークな活動をしています。槻の木高校に合格したみなさんの参加・見学をお待ちしています!