高3の生徒に「准校長!」と廊下で呼びとめられ、「質問していいですか?」
准:「(ちょっとあわてながら・・・)なんだい?」
生徒:「准校長は、なんで先生になりたいと思ったんですか?」
准:「(おっ、直球勝負だな・・・と思いながら)子どもが好きだったからだよ(と送りバントのような答えを返す)」
生徒:「准校長は、頭がよかったんでしょう?(これまた直球・・・)」
准:「勉強ができることと頭の良し悪しは違うよ(苦し紛れのハーフスイングか・・・)」
その後「ぼくの勉強法を見てください」と、ノートと紙の束を見せてくれました。
ノートには、"ぼくの勉強方法"が几帳面な文字で論理的に書かれていました。
どれくらい時間をかけて書いたのだろう・・・と思わせるノートにびっしりと書かれた文章と、その勉強法に則って勉強をした紙の束。
その勉強法のすばらしさと、頑張っていることを思いっきりほめて、「努力に勝る天才なし。これからもこの調子で・・・」と励ましました。
「なんで先生に?」この質問は、生徒が去ったあとも頭の中をぐるぐると回っています。
子どもと教えることが好きだったのは事実。
でもそれだけじゃなかったはず・・・。
TVドラマの金八先生を見て国語の教師になろうと思った(結構ミーハー)が、先生になりたいという気持ちはもっと以前から持っていたはず・・・。
自分の中学校時代の先生のようになりたいから・・・と言えば恰好はつくんだろうけど、嘘はつけないし・・・。
また直球で攻められても、同じように送りバントを返すしかないなぁ・・・。
でもさすが3年生。
自分の進路を考えるとき、他人はどう進路を決めたのだろうと他の意見も参考にする。
准校長の意見は当てにならないけど、自分の進路とじっくり向き合ってほしいものです。