ソフトボール部の保護者の皆さんが横断幕をご寄贈くださったという話を聴きました。まずはご覧ください。
「我武者羅」の語源は諸説あるようですが、意味は「目的に向かって夢中で行動するさま」とあります。まさに今のソフトボール部の状態であり、それがわかっているからこそこの言葉を選ばれたんじゃないかと思いました。
ご存じない方も多いと思いますが、八尾高校ソフトボール部は長い歴史の中で輝かしい戦績を誇るクラブです。八尾高校百年誌に当時の部顧問が寄稿していますので、一部を抜粋します。
「昭和30年は、わがソフトボール部にとってもっとも輝かしい年であった。夏のインターハイと秋の国体の二冠を手にし、そして日本ソフトボール協会賞、大阪府スポーツ賞を受賞した年である。」
また、こうも書いてありました。「インターハイは8月25日、西宮球場で始まった。クラスメートが夏休みを返上して作ってくれたユニフォームに手を通す顔も晴れ晴れしく見える。」
夏秋と連続で全国優勝というのも驚きですが、ユニフォームをクラスメート(級友)が作ってくれたというのもびっくりです。時代もあるのでしょうが、その心は今に伝わっていると思います。これぞ「剛健質実」の八尾高魂の真骨頂だと思います。
グランドで、一際大きな声を出して練習に励むソフトボール部員の姿を見るにつけ、努力を信じて「我武者羅」に励んだであろう昭和30年の選手たちを思い浮かべることになりそうです。