10月17日(木)、2年生を対象とした人権学習(講演会)を行いました。講師は、なんもり法律事務所弁護士の南和行さん。同じく弁護士である同性のパートナーと暮らし、ご自身のお母さまと3人で法律事務所を営んでおられる方です。コメンテーターとして時々テレビ出演もされているそうですので、名前に聞き覚えのある方も多いかと思います。10代のころ同性に感じた「恋のときめき」や自分自身の同性愛を肯定的に捉えられなかった苦しい時期のお話、また、お母さんが我が子の性志向を受け入れるまでの葛藤など、等身大の自分や家族のことを語っていただきました。
さらには、弁護士として関わっておられる2つの事件についても教えていただきました。自分が同性愛であることをアウティング(暴露)されたロースクールの学生が自ら死を選んだ「一橋大アウティング事件」やスポーツクラブを利用する際戸籍上の性別に従って更衣室を使用するよう誓約書を書かされた「Kスポーツクラブ裁判」などを題材として、多様な在り方を理解し当事者の思いに寄り添うことの重要性を学ばせていただきました。
知識としてではなく実感として、生徒たちが、自分自身も含めたすべての人が多様であることを理解してくれたら嬉しいと思いました。南さん、ありがとうございました。会場が暗かったので上手に撮れませんでしたが写真をご覧ください。