西門のすぐ横に、ひときわ背の高い木があるのを知っていますか? メタセコイアです。背が高いと書きましたが、下の写真を見てください。先の方を切ってもらったので、昔に比べて随分背が低くなりました。
この木の先を切ったのは、2年前に大きな台風が来た直後です。皆さんも覚えていると思いますが、あの日の暴風は、今思い出しても恐ろしいくらいでした。台風が進むにつれ風向きが変わり、南から暴風が吹きつけた時には、メタセコイアが釣り竿のようにしなりました。この時のメタセコイアの高さは25mを超えていたと思います。
とにかく大きな木です。枝ぶりも立派でしたので、もしポキっと折れるようなことがあれば、学校の前の道路はおろか、その向こうの住宅まで被害が及ぶことは、誰が見ても明らかでした。
祈るような気持ちで見守るしかありませんでしたが、メタセコイアは何とか耐えてくれました。
メタセコイアという木は、ヒノキ科の落葉樹で、その昔は絶滅した植物と考えられていたそうです。1946年に中国の四川省で現存していることが確認され、今では、日本でも各地で見られるようになりました。
話を元に戻しますが、結局、この台風が去った後で植木屋さんに相談した結果「メタセコイアは成長の速い木なので、先を切ってもだいじょうぶ」という言葉をいただきましたので、思い切って先を切ってもらうことにしました。
何年後にもとの高さまで成長するのかわかりませんが、私は、この木のことを、たぶん一生忘れないと思います。