3年生のための手作りコンサート

7月24日、プリズムホール大ホールで開催された「高校生のためのHappinessConsert」で、久しぶりに、八尾高生らしい「笑顔」と「真顔」を見せてもらいました。このコンサートは、本校吹奏楽部顧問である石井先生の発案で実現した、高校3年生のためのコンサートです。観客は、保護者や学校関係者のみに限られ、演奏時間も1時間。舞台袖で開演を待つ生徒たち、特に3年生の「笑顔」は、心から滲み出すような素敵な笑顔でした。本来ならばコンクールがあったはずのこの時期に、特別に開かれるコンサートです。複雑な思いもあるでしょうが、その「笑顔」は喜びに満ち溢れていました。私は、前半の山本高校に続いて午後3時30分に開演した出番の最初に挨拶に立たせていただきました。200名近い観客に向けて「このコンサートは特別なコンサートです」と話しかけた時、多くの皆さんが頷いてくれたように感じました。

客席に降りて、最初に演奏する3年生を見た時、さっきの笑顔とはまったく違う「真顔」を見ました。八尾高校のキャッチフレーズは「笑顔がええやん!真顔もええやん!」。今までいろんな真顔を見てきましたが、この日の真顔はちょっと違うと感じていました。ただただ緊張したり、真剣勝負に挑むときの真顔ではなく、真剣に楽しむという強い意志が感じられる「真顔」です。ただ単に頑張るだけではなく、勿論競うのでもなく、与えられた時間を慈しむような「真顔」です。

コロナ禍は高校生にも大きな試練を与えました。燃え残ったような気持ちで鬱鬱とした毎日を過ごしている3年生もいると思いますが、高校生は、この試練を乗り越えるチャンスを与えられたんだと思います。7月24日の吹奏楽部員は、私に、そのことを教えてくれました。

カレンダー

2025年5月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31