新型コロナウイルス感染症のパンデミックは我々の生活スタイルを大きく変えました。テレワークとかリモート会議とか・・・コンビニのレジの並び方まで。コロナ禍を経験するまでは想像もできなかったことが、あたりまえになっています。学校も例外ではありません。未だかつて経験したことのない長い休校を経験し、その経験の中から様々な工夫が生まれました。オンライン授業が代表ですが、マスクとか手洗いの習慣とかいった新しい行動様式の浸透もそうです。
八尾高校では、ICTを活用したいろんな取組を進めてきました。オンラインホームルームや同時双方向型リモート授業などです。今日行った後期始業式も、そういった工夫の中から定着してきた取組のひとつです。各ホームルーム教室にタブレット端末iPadを用意し、会議室からZoomで映像を配信します。配信された映像は、備え付けてあるプロジェクターのミラーリング機能によりスクリーンに大きく映し出されます。このことにより、生徒は体育館やグランドに集まるというリスクを伴うことなく、それぞれの教室で(普段の授業と同じ形で)始業式に参加することができます。放送で行う式と違い、映像を視聴しながら、伝達表彰を受ける仲間たちに拍手を送ることもできます。こんなことができるのも、プロジェクターの設置に際して支援をいただいた府教育委員会(学校経営推進費)、同窓会、PTAのみなさん、さらには、タブレットを22台もご寄贈いただいた本校卒業生の方のおかげです。心から感謝申しあげます。
例えば、このような取組は、コロナ禍が過ぎ去った後でも必要に応じて活用できるものです。今回は始業式での活用でしたが、1学年が一斉に1人の先生の授業を同時双方向型で受けることも可能です。コロナ禍が過ぎ去った後の世界のことをbeyondコロナと言うそうですが、八尾高校はこれからも、beyondコロナの時代も見越した準備を進めていきたいと思っています。