8月6日(火) 合宿3日目

  朝6時起床、6:30より全員で朝の散歩に出かける。今日は坂道を5分ほど下りたところの、公営体育館の駐車場で体操と素振りを行った。この体育館はフロアが非常に大きく、借りることができればコートが2面取れるし、なりより宿から近い。しかし、難点が2つ有る。1つは練習時間が21時まで。もう1つは、使用料金が今使っている体育館の17倍。これでは手が出ない。素振りが終わるとそそくさと体育館をあとにした。

  朝食を摂り、いつも通り8:25に宿を出発。さすがに多くの者に疲労の色が見える。「お金を支払って、わざわざしんどいことをしに来たんじゃないか。代金分以上に、苦しさを味わおうぜ。」と鼓舞したが、皆の反応は薄い。9:15朝の練習開始。1日目昼と同じメニューを行った。声が出ていない者には、遠慮なく叱咤の声が飛ぶ。自分の番が終われば、しばらく立ち上がれない者も増えてきた。シュンに至っては、何でも無い所でカラ足を踏み、足首を捻ってしまった。ここが踏ん張り所だ。今日頑張れば明日は帰阪出来るぞ!叱咤激励を繰り返し、約3時間、追い込んだ朝練習が終わる。

  12時丁度に、大将が昼食を運んできてくれた。今日はカレーライスと、山積みされたミニトマト。喉が渇いているせいか、トマトがとてもおいしい。疲れ果てていた選手たちもチームごとに輪になって、にぎやかにカレーライスを食べている。食欲だけはあるようだ。この子たちはまだまだ頑張れるぞ、強くなるぞ、と感じた一瞬であった。

  13:30昼練習開始。午後はコンビ中心のメニューで、アタッカーとセッターの練習がメインとなるが、シュンは離脱。昨日体調不良を訴えていた東百舌鳥のセッターは復活し、大きな声を出して上げていた。翠翔1年生のソラは、合宿に行く3日前の練習で肉離れを起こし、合宿ではずっと球拾いとマネージャー的な仕事をやってくれているが、きっとプレーしたくて仕方ないという雰囲気が随所に感じられる。「今は我慢しよう。しっかりと治してから活躍してほしい」と私はテレパシーを送り続けていた。最後に両チームの6人練習を行い、昼練習を終える。

       

  3日目の夕食、合宿最後の晩餐は但馬牛の焼肉。嫌がおうにも盛り上がる。疲労のピークに達していることもあり、夜練の集合時間は19:30といつもより遅らせることにした。20:15より夜練開始。今日は翠翔VS東百舌鳥のみの練習試合形式で、明日朝に両校でガチの対戦をするための布石とした。

 ○ 25-20,25-16,25-22 の3勝

  東百舌鳥はレシーブの要のレギュラー選手が体調不良で離脱、代わりにOGが入っていた。翠翔も離脱しているシュンに代え、マイを先発メンバーに起用する。両チームともフルメンバーとは言えないが、やはりミスが多すぎる。お互いに連続得点を取り合っているのはそのせいで、まだまだ大味な試合内容である。

     

  さて3日目の夜練習も終わり、明日が最終日である。選手たちは早いと思うのかそれとも長かったと思うのか。今日の朝のことだが、東百舌鳥の体調不良者は、大事をとって診療所で点滴を打ってもらうことにした。おかげで焼肉時には笑顔が戻っていたが、油断はできない。彼女には、プレーは参加出来ないが精神面での成長を期待したい、と願いながら3日目が終了した。

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