今年も、あぶねっと(2年)の授業が始まっています

 2年生の総合的な探究の時間(ライフ・プランニング)の柱の一つである、「あぶねっと」を紹介します。「あぶねっと」は本校で20年以上続いている、まさに阿武野高校を代表する教育活動の一つです。

 阿武野高校には、地域のみなさんのご協力を得ながら、生徒が自分の興味・関心をもった地域の市民活動に参加して学ぶという学習活動があります。それを Abuno High School Human Network 、題して「あぶねっと」と言います。

「あぶねっと」の目的は三つです。

社会の様々な活動に触れることで、地域社会の課題を知る。支援を求める「誰か」とそれを支援する「誰か」の存在を知る。

同級生や地域の方など、様々な立場の人と協働することで、人とのつながりの大切さを学ぶ。

行政や市民が協力し、まちづくりや福祉活動を生み出すことを学ぶ。また、市民の一員として地域に参画することで、これからの自分の生き方を考える。

 阿武校生の受け入れをお引き受けくださるNPO団体、行政機関等は、およそ30団体。各団体の活動内容も高齢者、子ども、障がい者、環境、DV(ドメスティックバイオレンス)、まちづくり、多文化共生、ジェンダーと多岐に渡ります。

 今日、生徒たちは各々の興味・関心で選択した活動先ごとに分かれてグループになり、活動先のスタッフの方々との打ち合わせを行いました。来校いただくことができたグループは対面で、来校が叶わなかったグループは電話での打ち合わせとなりました。

 今後、生徒たちは、7月~10月(夏休みを含む)にかけて各自が選択した地域の活動に参加します。

 地域の社会活動そのものに生徒が直接参加し、生徒自身が見て、聴いて、話して、書いて、感じて、考えていけるように進めていくこの取組は、これまでも阿武野高校が大切にしてきた学び方です。

 こうした学習は、特に柔らかな感性をもつ高校生の時期にこそ大切だと考えています。

 この活動を通して、生徒のみなさんが

〇地域や社会に視野を拡げ、社会のしくみや人と人とのつながりに関心をもつ。

〇高校生としての今の自分と地域とのかかわりかたを考える。

〇ひいては、大人になったときどのように地域とかかわって生きていきたいかを考えはじめる。

 そんなきっかけになって欲しい、そう願っています。

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