オーストラリア語学研修5日目

 ミラニ高校での授業も残すところ2日となりました。ホストファミリーとの思い出もどんどん増えていき、「日本に帰りたくない!」といった声もちらほらと聞こえてくるようになりました。

 Period 1&2 それぞれがホストの居る授業に混ざって様々な授業を受けます。Period 3&4は「Aboriginal culture」ということで、「オーストラリアの先住民アボリジニ」の歴史について勉強をしました。虐殺や迫害と言った、キーワードが出てくるので、「平和」や「共生」の難しさや重要性を再考する事が出来たのではないでしょうか。

 Period 5&6 は、日本語の授業です。自己紹介が終わった後、「じゃんけん」が行われました。先生による説明は、少ししかなかったので、芥川の生徒がルールを教えてあげる必要がありましたが、「最初はグー」の説明に四苦八苦していた様です。説明に少し時間がかかりましたが、じゃんけんの後に「あっち向いてホイ」に行われたり、「立ち相撲」「アルプス一万尺」など、その場でできる遊びを芥川高校の生徒が英語で教えて、楽しく授業は進みました。

 そして今日のLunch 2は、体育館で先生VS生徒のスポーツ(フットサル、バスケットボール)対決が行われました。ミラニ高校では各学期ごとに、このイベントが行われているようです。今回は、私達日本人の為に、特別に行われたようです。

 芥川高校からは女子生徒しかバスケットボールに参加しなかったので、ミラニ高校の生徒会長(ホストもしてくれています)が生徒チームに加わってくれました。すごく紳士的な好青年で、シュートを打ちやすいように芥川の生徒にパスをしてくれます。「彼は私ばっかりにパスするから」と、パスを受けていた生徒はミラニ紳士にメロメロでした。

 サッカーでは、芥川の生徒の中にサッカーをプレイしている生徒が複数名いました。彼らの独壇場です・・・と思いきや、ミラニ高校の先生たちも中々やります。一進一退の攻防です。芥川の生徒が強烈なシュートを放つと、それがミラニ高校の先生に当たりました。ギャラリー達は大興奮!オーストラリアでも先生の失敗やアクシデントは大人気のようです。結局22のまま同点で試合は終了。海外という異質な空間で自分の特技を多くの人の前で存分に発揮する事ができたので、生徒たちは大満足と言った顔でした。

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 今回のイベントは、生徒チームは芥川の生徒だけで編成されたので、ミラニ高校の生徒は競技に参加することは出来なかったにも関わらず、体育館の脇にはたくさんのギャラリーが集まってくれました。「えっ、私ずっとプレイしてたけど良かったん?私達のためにあんなにギャラリーが集まってくれたん?嬉しい!」と生徒は大喜びでした。

 楽しいランチタイムが終了すると、「Homework」の時間です。「夏休みの宿題とか、自由になんでもしていいよ」との指示でしたが、ここではお世話になっているホストファミリーにプレゼントする、メッセージカードの準備を行いました。付添の英語教員が、手紙を書くときに使う決まり文句などを生徒たちに教えます。「あかん、こんな文かいてたら泣きそう」「先生、【本当に】って意味をこの文章に付け加えたいねんけど、ここにreallyって入れてもいい?」「いつか日本に来てくださいってなんて書いたらいいん?」「思い出を【一生】忘れませんってforever足したらいいんかな?」など質問が次から次へと出てきます。。生徒たちは本当にホストファミリーに良くしてもらったようで、感謝の気持ちを伝えたくてたまらないようです。日本で行っている、英語の授業に近いような形でしたが、ここまで積極的に「自ら吸収したい!」「表現したい!」という姿勢を見せる生徒は中々見ることが出来ないと思います。実際に英語を使って人と話す、触れ合うことで子どもたちにとっての英語は「学問・勉強」ではなく、「コミュニケーションの為の道具」へと完全に変化したようです。この部分だけを切り取ってみても、このプログラムが生徒たちの成長に大きな影響を与えるものであることが確認できるのではないでしょうか。日本に帰ってからも継続してくれると嬉しいな。

 ホストファミリーに伝えたい思いは、この時間だけで書ききることができなかったようで、作業は途中で中断。残りの作業は、ホストファミリーにバレないようにこそこそと行うことになります。サプライズでのプレゼントになる予定ですが、うまくいくといいですね。こうして本日のプログラムは終了しました。ミラニ高校での授業は明日で最後です。明日もたくさんの楽しい思い出を作りながら、たくさんのことを学んでくださいね。