1学期終業式式辞(要旨)

生徒の皆さん、こんにちは。

2ヶ月半遅れで始まった49日間の1学期が今日で終了となります。

最も短い1学期となりましたが、自分がすべきことをしっかりできましたでしょうか。

この一学期をあらためて振り返り、反省すべきことや課題点を明確にして、次にどんな行動をとるべきかを考える時間をもってもらいたいと思います。

今、コロナ渦のなか、学校でも感染症に対する不安や恐怖を感じながら、様々な制限、制約を設けての活動を余儀なくされています。府立の高校でも感染者が出てきていますが、差別や偏見につながる言動には十分注意して、自身の取るべき行動をしっかり意識し、このウイルスと向き合ってもらいたいと思います。

また、こうした中でも、医療現場の最前線で懸命にコロナウィルスと戦っておられる医療関係者の皆さまには、本当に感謝の念が堪えません。

ただ、長期間にわたる様々な行動制限は、心や身体のストレスを生むとともに、集うことや触れ合うことを避けることで、人と人の繋がりも希薄になりがちです。コミュニケーション不足から人間関係にも支障をきたしがちになります。

そうしたことで悩むことがあれば、一人で抱え込まず、周りの人に相談してもらいたいと思います。

ソーシャルディスタンスを取ることが重要な今だからこそ、物理的な距離はとりつつ、心理的な距離を縮めて、互いに協力し支えあう気持ちを大切にして行動してもらいたいと思います。

先日、競泳の池江選手が、オリンピックの1年前メッセージのなかで、「逆境から這い上がっていくときには、希望の力が必要」というコメントを発信されました。今はどんなにつらくても、遠くに希望(目標)の光を持つことが、頑張る力につながります。

生徒の皆さんも、先行きが不透明な状況ではありますが、どんなに小さくて見づらい希望であっても、それぞれの目標を見失わないようにしてください。

今年の夏休みは、短く束の間の休みとなります。時間や空間が限られたなかでの活動となりますが、工夫を凝らし、一日一日を大切に過ごしてください。

また、気持ちの面でも、今日を一区切りにし、リフレッシュした状態で2学期を向えてください。

全員が元気な笑顔で再開できることを祈念し、終業式の式辞とします。