18歳選挙権のアンケート投票(3年生対象)の結果

 

<18歳選挙権のアンケート投票の結果>2016.2.27

2月12日(金)の登校時に実施した、「18歳選挙権についてのアンケート」の集計結果を
まとめました。
18期生237人(有権者)中、投票してアンケートに参加してくれた人(投票者)は178人
投票率は75.1%でした。 
近年の国政選挙では、投票率は50%前後なので、高い投票率となりました。
投票しなかった59人の内、当日入試があった人やいろいろな理由で欠席した人もいた
ことでしょう。
本当の選挙の時は、仕事やコンサートなどの用事で投票日に投票できない恐れがある
ときは、「期日前投票 ・不在者投票」に行き、大切な一票を投じ忘れることのないように
しましょう。
「期日前投票 ・不在者投票」以外にも「在外投票」や「代理投票」などの制度があります。
詳しくは、『私たちが拓く日本の未来』P.14~17を参照して下さい。
投票結果は、以下の通りです
18歳から選挙権を有するように拡大したことについて 投票数 割合
① 強く賛成 46票 25.8%
② やや賛成 71票 39.9%
③ どちらともいえない 37票 20.8%
④ やや反対 18票 10.1%
⑤ 強く反対 1票 0.6%
白票(何も書かれていない票) 3票 1.7%
無効票 2票 1.1%
投票用紙に自分の名前を書いていたために、無効票となったものが、2票ありました。
投票に際しては、「直接」(自分自身で)、「秘密」(無記名で投票内容を明かさずに)、
「平等」(一人一票で、票の重みは同じ)、「普通」(性別や納税額による制限なしに)、
行われなければなりません。うっかり候補者の名前書き間違えたり、ふざけて関係の
ないことを書いてはいけません。
①②合わせて賛成票は117票(65.7%)で、どちらとも言えないが37票(20.8%)
④⑤合わせての反対票は19票(10.7%)という結果となりました。
以下にそれぞれの番号を選んだ理由の主なものを載せます。
☆①~③共通して、若者が政治や選挙に興味・関心をもつきっかけとなり、少子高齢化社会の中で日本の未来を担う若者の意見を取り入れ、政治や社会を変えていけることについては肯定的意見が多かったです。しかし、肯定的意見であっても、選挙や政治に対する学習の機会や必要性を求める声が多くありました。
①「強く賛成」の主な意見
「少子高齢化社会の中で若者の意見を反映させるのは必要なことだから」
「これからの社会を担っていく若者の意見をもっと取り入れるべきだから」
「日本の選挙制度が国際標準レベルになっていくのはいいことだから」
「投票する人の層の拡大は政治に多様な意見を反映することが可能だから」
「他人事ではなく自分のことだと責任を持って考えられるようになると思うから」
「若者が政治について考えたり関心を持つきっかけになると思うから」
「これからの日本をつくるのは若者だし、自分自身も日本の政治に関心があるから」
「数の多い老人の票で、若者の未来を決定されたくない。若者の意見で政治が変わるから」
「民主主義は一人でも多くの国民の意見を反映することが大事だと思うから」
   付帯意見 : ㋐  政治や選挙に関する知識を学ぶ機会を設けて欲しい。
               永住外国人にも投票権を!
②「やや賛成」の主な意見  
「若い世代が政治に関心を持つことはいいこと必要なことだから」
「選挙権を持つことで政治や社会についてより知ろうと思えるから」
「若者も政治(選挙)に興味や関心を持つようになると思うから」
「18歳で社会人となる人もいるので選挙権があっても当然だ(必要だ)」
「選挙に関する知識もなく適当に投票してしまうことになると思うから」
「政治に関心がある人にとっては良いが、大多数の政治に興味のない人は投票しないから」
「充分に自立できる年齢で、自分の行動に責任を持つためにも選挙に参加すべきだから」
「若い人の意見が反映されるのは良いが、遊び半分で投票する人もいると思うから」
「18歳では政治について関心のない人も多いが、関心のある人もいると思うから」
「より多くの若者の意見が反映されるが、分別を持ち投票ができるのか不安であるため」
「18歳に引き下げても若者全体の投票率が増加するとは思えないが、数の多い老人の票で、若者の未来を決定されたくない。若者の意見で政治が変わるから」
「賛成だけど選挙権だけ18歳で大人扱いをするのはおかしいと思うから」
「18歳までの選挙に関する教育が充実できているのかが疑問だから」
「若者の投票率の低下や経済(政治)についての関心不足を補うためには仕方がない」
「18歳なら政治についての知識がそれなりにあるから」
「18歳で政治にかかわろうとする人が政治にかかわれるのは良いが、恐らく、大多数の興味のない人の無投票により批判されそうだから」
「18歳といっても未成年なので、政治に関する知識もなく、適当に投票してしまうことになると思うから」
「これからの日本を動かしていくのは若者達だから、もっと若い人の意見を取り入れて欲しいから」
「若い世代の声を聞いてもらえる。ただ知識の足りない部分もある」
「高齢社会になっていく中で若者の意見を取り入れ、若者に向けた政策が増えると思うから」
「あまり選挙のことを詳しく知らないのに気楽な気持ちで投票し、政治が決まってしまうことがありそう」
③「どちらとも言えない」の主な意見  
「選挙について詳しく知らず、知識がないので賛成も反対もできない」「選挙のことがあまりわからない」
「18歳になったところで選挙に行く人は行くし、行かない人は行かないから。正直どちらでもよい」
「選挙について理解を深めていない状態で権利を持つのは危険だ。体制をもっと整えてからすべきでは」
「若者の意見を聞くのも必要だが、まだ早いのではないかとも思うから」
「多くの世代の意見を反映できるのはいいが、18歳で政治について考えるだけの教養があるか微妙」
「広い年代の意見を取り入れるのは良いと思うが、正しい知識を持っていない人が若者には多いと思う」
「政治経済について詳しい人詳しくない人の差が激しいし、正当に評価ができない」
「若者が意見を表明できるのはいいことだが、意識の低い人が適当に投票したらいたずらに結果が動く」
「今の自分が投票すると考えたときに、しっかりとした自分の意見を持って投票ができないと思う」
「若い年代から積極的に政治に関わるのは良いことだが、18歳では責任感が足らないと思う」
「ちゃんとニュースとかを見て考えて投票するのは良いが、適当に無責任に投票するひともいるから」
「18歳で働く人もいるので18歳で選挙権は良いことだが、よくわからない人も多くいると思うから」
④「やや反対」の主な意見  
「選挙に関して無知な人が多いし、適当に投票してしまいそう」「よくわからない人も多い」
「18歳は未成年で、政治に対して関心も責任もないと思う」「まだ考えられる年ではない」
「18歳は選挙を真剣に考えるのはまだ難しいし、よく考えずに投票する人もいると思うから」
「(選挙に)掛かる金が増える」 「今までのやり方で良かったと思うから」
「まだ政治のことをあんまりわかっていないので選べない」「まだ政治のことについて良く知らない」
「選挙に関心が低い若者に選挙権を与えてもさらに投票率が下がるだけだ」
「まだ社会について十分に理解していない」
「社会をよく知らない子供が社会のことを決めるのはおかしい」
「政治の意識を高められるかもしれないが、面白がって投票する人もいるかもしれない」
このような意見もありました。
③:高齢社会のために高齢者の数が多く、これからの社会を担っていく若者の意見が多数決で反映されないということもあるので、引き上げそのものは良いと思います。しかし、準備不足な気もする。政治・社会に対して全く関心がなく、知識もない若者が多いと思うのに、そんな若者に選挙権を与えても無駄ではないのかなぁと...。学校で政経を学ばせる機会を先にふやすべきじゃないかなぁ...。でも、授業を選択していても、内容やしくみを理解している人は、多くないと思う。
④:あまりきちんと説明されていないまま、こういう方策が決定し、若者への選挙対策もあまり十分ではないと思う。まだまだ浅はかな知識しか持っていない人達が政治の本質ではなく、自分達をスカッとさせてくれる攻撃的な政治家を好んでしまうのではーと思う。コワイ...。
④:若者の投票数の拡大を狙ったと思われるが、「自分は政治と関係ない」「誰に入ったって同じ」という無気力、無関心がある以上、拡張したところで効果は限定的と思われる。引き下げは、丁寧な主権者教育を長い期間かけて行うことや、生徒会選挙を実際の選挙形態に即した執行体制にするなどの方策をまず行ってからだと考えられる。

模擬投票用紙

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