今日の1限目に3年生の数学Ⅲの授業を見学しました。勉強していたのは連立不等式で定まる領域の面積で、積分の復習だそうです。生徒たちが取り組んでいた問題ですが、今までに見たこともないような形をしたグラフが示す領域の面積を求めていました。一見しただけで非常に難しい問題であることが分かりましたが、左前にいた生徒に「こんな(難しい)問題解けた?」と聞いたら「はい」とあっさり答えられてしまいました。いやはやさすがに北野高校の3年生、私の理解の範囲などを大きく超えて本当に優秀です。それにしてもこの生徒たちに教える先生方はさぞかし大変だろうなと思いました。


昼休みに校長室で化学グランプリの全国大会に出場した2年生M君の表彰を行いました。今回の表彰は近畿予選での成績優秀者にあてて近畿支部長から送られたものです。ちなみに以前ご紹介しましたが、M君は世界大会の日本代表候補に選ばれています。また今週末に実施される科学の甲子園大阪府大会に参加するチーム北野のメンバーでもあります。このM君ですが、化学グランプリや科学の甲子園の話を、いつもとても楽しそうに話してくれます。機会があれば1年生にもこの楽しさを伝えたいと言ってくれているので、またどこかでその機会を作らなければいけませんね。


4限目は3年生の日本史の授業を見学に行きました。今日のテーマは「政党制内閣の終焉と軍部の台頭」ということで、五・一五事件やリットン調査団、国連脱退あたりの内容を勉強していました。授業の中で先生が「犬養毅は拳銃を向けた暗殺者に対して撃たれながらも話せばわかる」といって話を続けたそうです。ずいぶんと胆の据わった人だったのですね。それにしても、日本にもかつて身勝手な自分なりの正義のために人の命を奪う殺伐とした時代があったと思うと悲しい気持ちになりますね。それも幕末とかではなくて昭和の話ですからなおさらです。現代でも戦争で他国の多くの人命を奪うといった状況が続いていますが、こういう世の中はなくならないのでしょうか。


今日は急に寒くなりましたね。朝校門に立っている時なんか、上着がないと辛いくらいでした。金曜日の体育大会の時はあんなに暑かったのに、季節が一気に進みましたね。