本日の午後、1年生は5・6限目のLHRを使って、「職業別ガイダンス」という総合学習に取り
組みました。また、昨日の午後は、2年生で分かれて所属するエリア選択についての説明会
「エリアガイダンス」がありました。これら一連の取り組みは、自分の将来の進路やこれからの
学習プラン、生き方を考え次のステップへと至る「金剛トータルステップアッププラン」の重要な
ターニングポイント、節目となる総合学習です。
今日の「職業別ガイダンス」は2つのセッションに分かれていて、前半5限目は5人の企業の
経営者や人事管理部門の責任者の方にゲスト講師としてきていただいて、働くことの意味や
社会人としての基本的な心構え、身構えについて、ご自身の経験談や生き様に触れながら
お話しいただきました。
生徒たちは、希望業種別に5グループに分かれてお話を伺いました。後半の6限目はさらに
19の分野に希望別に細かく分かれ、やはりゲスト講師に来ていただいた専門学校や大学の
方からさらに具体的な職種別のお話を伺いました。
私は5限目のセッションで5人のゲスト講師の方の講演を少しずつ駆け足で見て回らせていた
だきました。いずれの講師の方も昨年に引き続いてお越しいただきました。
生徒にいろいろ問いを投げかけてみたり、大きな声で歌を一緒に歌ったり、声を出したり身体
を動かしたりと、講演を拝見させていただいて何よりすばらしいと思ったのは、講師のみなさん
が、思い思いの工夫で、決して一方的な話に終始するのではなく、どうすれば生徒一人ひとり
の心に届くだろうかと考え、しっかりと生徒と向き合ってお話しいただいていたことでした。どれ
ほどこの出会いの1時間を大切に思ってくださっているかが伝わってきました。
分野によって希望者数にかなりの多い少ないがあり、人数の多い分野については講師の方に
ご苦労をおけかしてしまいましたが、どの部屋でも生徒たちは日頃の授業とは一味違った熱い
話によく聞き入っていました。
大きな声であいさつや返事をしっかりする、絶対に時間に遅れない、掃除をする、会社は怒られ、
叱られてなんぼの世界、人から見えないところこそが大事、絶対に手を抜かない、できないこと
や失敗を人のせいにしない、親や目上の人を敬う、働くこと=生きることそのもの、知っていると
できるは大違い、与えられた職場で自分にできる貢献・自分の役割は何かを考えるなどなど、
大事なキーワードは、文字にしてしまえば昔から言われ続けてきている当たり前の教えですが、
現場での実体験に基づいた具体的なお話には講師の方それぞれの人生観、生き方が反映され
ていてとても説得力がありました。
生き方の原点とも言える、知ってはいるけれど全然身体化、習慣化されていない知恵について
メッセージをたくさんいただきました。どれほど生徒たちがその真意を受け取ることができたかは
今の時点ではわかりません。それでも、ゲスト講師の方の真摯な語りかけて下さった姿勢、眼
差しはきっと彼らの記憶に長く残るはずです。これからの学年の日々の取り組みでそれを少しず
つ確かなものに育てていきたいものです。