図書館担当です。
今回は、業務のための本を読んだので、その報告です。
おすすめ図書というより、読書記録のようになってきましたが、「思いがけない出会いが人生を変える」と信じているので、少しでもどなたかの興味をひけば幸いです。
<書名>未来をつくる図書館
<著者名>菅谷明子
<出版社名>岩波書店
<ISBN>9784004308379
地域分館85館と、研究図書館4館を抱え、医療・科学・文化・芸術とあらゆる情報の発信拠点であるニューヨーク公共図書館の活動と存在意義を伝える報告書。
公共図書館と学校図書館は少し性質は違うものの、何かの参考にならないかと思って読み進めていきました。
ニューヨークは夢を実現させるために世界中から野心にあふれた人の集まるところ。
図書館でしか手に入らない情報があるという考えのもと、多くの利用者がやってきます。
オペラ歌手が、いくつもの歌唱法を学ぶために古い楽譜のコピーを大量にとったり、
ピーターパンの役をもらった舞台女優が、サルの真似をする演技の参考にならないかと、アフリカや動物関係のビデオを閲覧したりといった活用もされているそうです。
利用者の求めに応じて、適切な資料を提供する司書の役割は学校図書館でも特に共通するところ。
学校図書館では、生徒のみなさんの興味関心に応じて漫画を含む本を購入しています。
いつでも好きな本を読みに来てほしいと願っています。
ただ、図書館は「読書センター」のみならず「学習センター」「情報センター」の役割も果たしています。
先生方とも連携して、授業で学んでいる内容に関連した本をまとめて並べたり、コンピュータで図書以外の情報を調べられるようにして、より深く学べる環境を作りたいものです。