みなさん、おはようございます。
暑さとコロナ対策のため、放送での終業式です。みなさん一人ひとりの顔を見て話すことができませんが、みなさんの心に届くよう、心を込めて話します。短時間なので意識を聴覚に集中させて聴いてください。目を瞑って聴いてもらってもかまいません。
まず、みなさんの頑張りを褒め称えます。コロナ禍の中、様々な制限や制約があるにも関わらず、みなさんは、よく耐えて、できることは何かを考え、精一杯やりきりました。
それが一番よく表れていたのが、体育祭です。緊急事態宣言の延長で、6月4日が22日に延期され、その間も活動制限があり、準備期間が短かったにもかかわらず、みなさんは、すばらしい体育祭を作り上げました。一人ひとりがクラスのため、団のために全力で走る姿は掛け値なしに美しかった。そして、接触を避けながらの創意工夫を凝らした応援合戦は、キラキラと輝いていました。人のために頑張ることができること。困難な状況を仲間と協力して、乗り越えることができること。長吉高校らしさを見せてもらえました。
まずは自分自身を、褒めてあげて下さい。心の中で、「よくやったね」「しんどい日もあったけど、よく頑張ったよ」
次に、苦しい時にも支え、協力してくれた仲間に、感謝の言葉をかけて下さい。顔を思い浮かべながら心の中で、「ありがとう」「あなたがいたから頑張れたよ」「あなたのあの時の言葉に救われたよ」
人のために頑張れる。仲間と協力して困難を乗り越える。私からも、長吉高校のよさを見せてもらえてお礼を言います。「ありがとう」。
さて、3年生のみなさん、あなた方が一番、しんどい思いをしたに違いありません。しかし、その困難にみなさんは負けませんでした。誇りと自信を持ってください。今、進路実現に向けての取り組みの真っ最中です。あなた方は、人のために頑張れます。そして困難な状況も人と協力して乗り越えられます。自信と誇りを持って全力で進路にチャレンジしてください。
次に、2年生のみなさん、あなた方は今まさに、高校生活のど真ん中です。長吉高校のよさはあなた方が引き継ぐのです。そして今度は先輩として、バトンを手渡すのです。2学期には延期された修学旅行が予定されています。どんな不測の事態が起ころうとも、長吉高校のよさを発揮して乗り越えて下さい。
そして、1年生のみなさん、高校生活には慣れましたか。何回か学年集会を見に行きました。「できなかった」ことが「できる」ようになる、ここに先生方の願いが込められてあります。決して、その逆ではないことを、改めて胸に刻んで、徐々に長吉高校のよさを身に付けて下さい。
最後に、夏季休業を迎えるにあたり、私から一人ひとりへのお願いです。
命と安全の確保です。コロナ対応はもとより、事件や事故に巻き込まれないよう、危険を察知し、回避する行動をとってください。
8月23日の二学期の始業式には、全員元気に登校できるよう、心の底から願っています。
以上を式辞とします。
令和3年7月21日
長吉高等学校
校長 上本 雅也