2021年度二学期始業式式辞

 みなさん、おはようございます。ようやく、みなさんと二学期の始業式を迎えることができたことを、心から喜びます。

 夏休みはどうでしたか。充電できましたか。一人ひとり違った過ごし方をしたでしょう。それに、間違いも正解もありません。一人ひとりが心と身体を休め、エネルギーを蓄え、「さあ、やるぞ」と前向きになれることが一番大切です。これから長い二学期が始まります。一人ひとりが「よい」スタートを切ってください。

 みなさんに、その上で、申し上げます。まずは徹底した感染対策です。今、日本はコロナ禍により、最大のピンチを迎えています。大阪では連日2千人を超える感染者が発生しています。若い世代の感染者が増えています。今、最も避けなければならないのは、学校でのクラスターの発生です。一人ひとりが自分のため、周りの大切な人の命と安全を守るために、マスクの着用など徹底した感染対策をしてください。

 ただし、それでも感染する場合があります。それはその人の責任ではありません。誰しもが感染するリスクを持っているからです。感染した場合、自分や周りを責めるのではなく、互いをいたわる心を持って行動してください。

 今、まさにピンチの真っ最中です。ピンチだからこそ、真価が問われるのです。前にも言いましたように、長吉高校は開校以来、人のために頑張り、困難を仲間と協力して乗り越えてきた学校です。みなさんには、その力があります。

 しんどい時、苦しい時は、周りにあなたを大切に思い寄り添う仲間がいます。また、あなた方の人間的な成長を願い、関わる教職員がいます。あなた方は決して一人ではありません。みんなでこのコロナ禍を乗り越えましょう。

 3年生のみなさん、今、進路実現に向けての取り組みの真っ最中です。結果を出すために、悩み、苦しみ、もがいているに違いありません。結果を出すことはもちろん大事です。そのために努力するのです。しかし、結果が出なかったからと言って、その努力が全て無駄になるのではありません。そのことを信じて、更なる努力を積み重ね、自分の心が納得する高校生活を送ってください。

 2年生のみなさん、一学期の終業式にも言いましたが、まさに今が高校生活のど真ん中です。あなた方が、長吉高校の中心です。修学旅行も含め、コロナ禍により、様々なことが不確定な中、何ができるか、自分や周りの心が納得できることとは何か、など、制限や制約に負けない豊かなものを作り上げて下さい。そのために発想をポジティブにし、ピンチをチャンスに変える行動をとってください。

 1年生のみなさん、この後も学年集会があります。どうか先生方の熱い思いに応え、自主性・主体性を発揮して、みなさん方一人ひとりの可能性を大いに伸ばしてください。

 最後に、再度、言います。このコロナ禍による最大のピンチを、長吉高校一丸となって、みんなの力で乗り越えましょう。

以上を式辞とします。

2021年8月25日

                                     校長 上本 雅也