2021年度オープンスクール挨拶

 みなさん、ようこそ長吉高校へ。

 長吉高校オープンスクールにお越しいただき、みなさんを心から歓迎します。

 みなさんが今日この場に来られたのは、様々な理由があると思います。

 その理由の中には、自分の成績だと「長吉高校に行けそうだから」があると思います。

 今日のオープンスクールでは、その「行けそうだから」を「長吉高校に是非、行きたい」に変えて欲しいと願っています。

 そのため長吉高校の魅力を是非知ってください。

 さて、長吉高校の魅力とは何でしょうか。

 先日10月21日に本校の卒業生の話を聴く機会がありました。その卒業生はエンパワメントスクール2期生で外国にルーツを持つ生徒でした。一人は大学生、もう一人は社会人です。その卒業生に私が「長吉高校のよさは何ですか?」と質問しました。

 フィリピンルーツの一人は、日本語が分からなかった自分に、先生方がとことん関わって教えてくれたこと、と答えました。

 もう一人のネパールルーツの卒業生は、差別やいじめがないこと。お互いの「違い」を尊重し合える学校だ、と答えました。

 みなさん、長吉高校はエンパワメントスクール、みなさんの力を引き出し、伸ばす学校です。ですから、分からないこと、できないことを放っておかず、分かるようになる、できるようになるまで、とことんまで関わります。これが長吉高校のよさです。

 次に、本校には、外国にルーツを持つ生徒をはじめ、様々な個性や違いを持つ生徒たちがいます。長吉高校は、その「違い」を認め合い、尊重する学校です。ですから、いじめや差別を決して許さない学校です。これは長吉高校の創立以来の特長です。

 この二人の卒業生の言葉は、見事に長吉高校の魅力を言い当てています。

 他にも、部活動やボランティアなど、自主活動や人のために頑張れることができること、など長吉高校の魅力は多くあります。

 この後、この長吉高校のよさの一端を少しでも実感してもらうために、本校の特長的な授業、モジュール(と部活動)を体験してもらいます。この体験や個別相談を通じて、「長吉高校に入って、分かる授業、楽しい授業を受けたい」「こんな部活で、自分の可能性を伸ばしたい」との思いを強くして欲しい。

 これから、入試まで4カ月、苦しい日々が続きます。この苦しい日々を乗り越えるのは、「絶対に長吉高校に行きたい」との強い思いです。

 今日のこのオープンスクールがあなた方の進路実現の大きな力となるように心から願っています。

2021年10月30日

校長 上本 雅也