みなさん、おはようございます。予定ではこの終業式を体育館で実施したかったのですが、ご存じのように新型コロナウィルスオミクロン株の感染拡大が懸念されるため、リモートの実施となりました。
さて、長い2学期が終わろうとしています。本校では2回臨時休業がありました。その結果、行事予定が変更となり、本日も土曜日の終業式実施です。
感染対策と学びの保障の両立、神経が磨り減るようなストレスフルな日々でしたが、みなさんは、よく頑張ってついてきてくれました。
このことをまず、褒めたたえます。みなさん、よく頑張りました。
さて、3年生のみなさん。きっとあなた方が、一番、きつい日々を送ったでしょう。8月後半の臨時休業は、みなさんの進路に向けての取組に大きな影響を与えました。就職で言えば、履歴書の書き方から、面接練習、そして本番ときつい日々だったでしょう。また進学をめざす生徒も同様に様々な制限・制約のある中での受験は大変だったに違いありません。まだ進路に向けての取組は終わっていません。これから受験する人もいます。きっと一人ひとり様々な不安と闘いながら、毎日を送っているに違いありません。そんなあなた方を私たち長吉高校教職員は、心の底から応援しています。このことは決して忘れないでください。
あなた方には、力があります。そのことを文化祭で示してくれました。あのきつい日々の中、制限・制約のあるにもかかわらず、あなた方は、見事に文化祭をやりきりました。クラスの取組には工夫が凝らされ、何よりも文化部や有志の発表は3年間の成長の跡が刻まれていました。あなた方は、そのことに自信と誇りを持ってください。残り僅かな高校生活です。一人ひとりが心からやり切ったと思える日々を過ごしてください。
次に2年生のみなさん。みなさんには修学旅行で、みなさんのよいところを見せてもらいました。あなた方は本気になれば、できる生徒たちだと確信できました。みなさんは「かけがえのない時を刻む」ことを目標に、自分のため仲間のために精一杯、背伸びして行動してくれました。私にはあなた方の活き活きと行動している姿が目に焼き付いています。問題行動が一切ない修学旅行。これは実はすごいことです。事情で参加できなかった仲間のためにも、あなた方はよい修学旅行にしようとしてくれました。この修学旅行はみなさんの宝物です。今後、苦しいことがある時には、渡鹿野島の人たちの姿、みなさんをもてなしてくれた温かい心を思い出してください。繰り返します。あなた方は、本気になればやれる力を持っています。この経験を自信と力にして、長吉高校をリードしてください。
最後に1年生のみなさん。この後も学年集会があります。みなさんは先生方の成長を願う思いに、しっかりと応えようとしています。これは素晴らしいことです。間違いや失敗はあります。大切なことはそれを繰り返さないことです。4月から先、今日まで何ができるようになったか。振り返ってみてください。学びの場である学校、特にエンパワメントスクールの本校は、「分からなかったことが分かる。できなかったことができる」、あなた方の力を引き出す学校です。自分や自分の可能性を大切にすること。このことを心に刻んでください。
終わりに、これから年末年始、冬季休業に入ります。まずは十分に心と身体を休めてください。同時に新型コロナウィルスは感染拡大傾向にあります。一人ひとりがしっかりとした感染防止策を取ること。また、事件や事故に巻き込まれないように、危険なことから身を守ることを心がけてください。
1/11の始業式には気持ちも新たに元気に登校できることを願っています。
以上を式辞とします。
2021年12月25日
長吉高等学校 校長 上本 雅也