2022年度2学期終業式式辞

みなさん、おはようございます。8月19日始まった長い長い2月期も今日で終業式を迎えます。

今年度は、大幅な行事変更もなく、予定どおり学校活動ができたことを、まずは喜びたいです。文化祭も昨年度よりは、時間や人数の制限も少なく、食品バザーも復活できました。クラスの取組も工夫が凝らされ、何より文化部の日頃の活動の発表の場として、大成功でした。

昨日は生徒会の役員選挙で、本日、その発表がありました。「私たちの長吉高校を私たちの力でよい学校にしよう。」その代表が生徒会役員です。長吉高校の長吉高校らしさの大きな柱は、自主性です。コロナ禍により薄れがちになりましたが、これは長吉の本来の姿ではありません。先生に指導されるだけの受け身ではなく、もっともっと自分たちの力で、学校の中、学校の外で自主的に様々な活動にチャレンジして下さい。ちなみに今度の大阪マラソンに長吉高校生が通訳ボランティアとして参加する予定です。

ここで、みなさんに嬉しい報告をします。先日、実施した学校教育自己診断です。ほぼ全ての数値がよい方に上昇していました。これはすごいことです。特に「授業が分かりやすい」が85%と昨年に比べ5ポイント以上上昇。「先生は悩みや相談に丁寧に応じてくれるは」80%と約20ポイント上昇。なんと言っても「エンパワメントスクールに来てよかった」は、初めて80%を超えました。

このことはみなさんが長吉高校で充実した学校生活を送っていることの現れです。これは生徒のみなさん一人ひとりの頑張りもありますが、先生方がみなさん一人ひとりに本気で関わっていたからだと思います。

ですから生徒みなさんだけではなく、先生方にも感謝の言葉を送ります。「ありがとうございます。」

昨日、外国にルーツを持つ卒業生が在校生に話をする「多文化理解講座」がありました。そこで卒業生は、「長吉高校の先生は、迷い、悩み、遅刻や欠席も多くいい加減だった私に、とことん本気に関わってくれて感謝の念でいっぱいです。」と語っていました。

これが開校以来続く長吉高校らしさです。先ほど感謝の言葉を送ったようにこの長吉高校らしさが今もなお、脈々と息づいていることがこの上ない喜びです。この卒業生の言葉を心にしっかりと刻み、これからも前に突き進みましょう。

 さて、3年生のみなさん。ここまでやっとたどり着きました。もうゴールは目の前です。ただ、まだ高校生活は終わっていません。進路がまだ決まっていない人もいるでしょう。また、卒業に不安を抱えている人もいます。ここから先は、一人ひとりの頑張りはもちろんのこと、6期生としての団結力が問われます。そのことを念頭において、ゴールをめざして下さい。

 次に2年生のみなさん。修学旅行の成功、おめでとう。みなさんの生き生きと活動する姿は、ずっと修学旅行ブログで見ていました。7期生のみなさん、自信を持って下さい。みなさんは、見事に修学旅行を成功させました。昨日の「多文化理解講座」を聴く態度もすばらしかった。自主性・主体性を大いに発揮して下さい。みなさんにはその力があります。

 最後に1年生のみなさん。みなさんは着実に長吉高校生になりつつあります。4月から先、今日まで何ができるようになったか、どんな力がついたか、振り返ってみてください。学びの場である学校、特にエンパワメントスクールの本校は、「分からなかったことが分かる。できなかったことができる」、あなた方の力を引き出す学校です。同時にいじめや差別を許さない多様性を大切にする学校です。先輩のように、自信と誇りを持って困難に立ち向かえる長吉高校生になろうと今後も努めて下さい。

 終わりに、これから年末年始、冬季休業に入ります。まずは十分に心と身体を休めてください。また、事件や事故に巻き込まれないように、危険なことから身を守ることを心がけてください。

 1/10の始業式には気持ちも新たに元気に登校できることを願っています。

以上を式辞とします。

2022年12月23日

長吉高等学校 校長 上本 雅也