8日目_ジャプカイ アボリジニ カルチャーパーク

オーストラリア研修8日目

今日は午前中2時間の英語の授業を受けて学校でお昼ご飯を食べた後、バスで20分ぐらいの場所にある、ジャプカイ アボリジニ カルチャーパークへ向かいました。
アボリジニとは、ご存知の通りオーストラリアの先住民のことです。そしてこのパークの名前になっている「ジャプカイ」とは、オーストラリアの中でもケアンズ一帯に住んでいる民族の名前です。このパークでは約四万年前から先住しているジャプカイ族の文化を紹介しているオーストラリア最大のアボリジニカルチャーパークです。


到着してすぐにアボリジニダンスショーを見ました。自然にできた空洞のある木から作られる楽器「デジュリドゥー」の演奏から始まり、アボリジニが新しいキャンプに移る時や狩りに出かける時に歌われていた歌を聞きました。
今まで聞いたことのないようなデジュリドゥーの音色とダンスのリズムが会場に心地よく響いていました。
また火起こしのパフォーマンスにも全員が参加しました。細い木を順番に手が痛くなるほど擦っていき、ついに火が起きた時は大きな歓声が上がりました。



その後フェイスペイントをしてもらいました。アボリジニに特有のドットがあしらわれたデザインで、色は自然の色とされる白、黒、黄、茶の4色で描いてもらいます。一人ひとり違うペイントを描いてもらい生徒たちはとても嬉しそうに写真を撮っていました。




フェイスペインティングの後はアボリジニの創世記の伝説をわかりやすく伝えるショーの観賞です。ジャプカイ族はすべての動物や植物が「乾燥」と「湿気」の2つのグループに分かれると信じていました。またジャプカイ族以外の部族とは結婚ができなかった彼らは結婚相手を決める際必ず「乾燥」と「湿気」のグループのうち自分と違うグループから選び、血が濃くなることを避けていました。創世の伝説は、乾燥のグループに属する兄と湿気のグループに属する弟の話です。シンプルなお話のようですがとても深いメッセージや隠された教えが込められており、生徒は皆物語に引き込まれているようでした。


その後は狩猟民族として暮らしているアボリジニ達が狩りの道具として使うブーメランや槍を投げる体験をしました。初めてででなかなか上手にできなかった生徒もいましたがめったに出来ない体験で、終わった後にもう一度やりたいと言った声も上がっていました。



そのほかにもアボリジニ特有の食文化や薬草についてのレクチャーなどもあり、盛り沢山な内容で午後を楽しみました。


明日はついにTrinity Bay High School に登校する最後の日になります。残り少ないバディーとの時間を楽しんでほしいと思います。